このハチャメチャな犯罪都市に敬礼を！２ ~見た目は子供の名探偵！~

このテニスの同伴に準備を！ ページ21

降｢テニスをしに行かないか？｣



夜ご飯のあとのデザートであるリンゴをもしゅもしゅソファで食べているとお風呂から上がったばかりの零さんが私の隣にどかっと座りながらそういった。


まだ拭ききれていないのか髪の先からぽたぽたと水滴がたれていてそれを首にかけているタオルで拭いていた。



零さんがお風呂に入る前に切っておいてくれたうさぎ型(らしい)のリンゴをゴックンとのみこんだ。




『てにす…？ですか？』


降｢じつは毛利先生に誘われてね、なんでも園子さんの別荘のところでコーチをしてくれないかって。｣


『へぇ…楽しそうですね！…てにすとは？』



零さんいわく、ラケットという網のついた板のようなものでボールを打ち合うスポーツらしい。


さすがに、わたしはできないので付き添いという形で付いていくことになった。






・


朝、零さんにいつものようにたたき起こされてのろのろと顔を洗いに洗面所に向かった。


顔を洗い、リビングに行くといつもと違う雰囲気の服を着ている零さんがいた。




『そんな服持ってたんですね！』


降｢テニスウェアっていってテニスをする時に着る服だよ。ナツキのは急だったから買えてないから涼しい格好をしていくといいよ｣


『わかりました！』


降｢今日は少し早く出るから朝ごはんは途中のコンビニで買う。早く準備しろよ｣


『はぁい』



リビングを出てすぐ隣の私の部屋にいき、新しく買ったばかりの黒のワンピースを手に取った。



夏仕様になった赤のパジャマをぬいで、さらさらの素材のワンピースを頭からかぶる。


肩紐付きワンピース型で胸元は気持ちＶ字になっている。
ウエストは少しキュッとなっていてスカートの部分はふんわりしている形だ。

靴はまたまたセットで買った黒のヒールサンダルを履いていくつもりだ。


左の二の腕の1部分を包帯でくるくると巻きなおして、準備オッケーだ。




『零さん！じゅんびできました！』


降｢ああ…ってその包帯なんなんだ？パジャマ変わった時から気になってたんだが｣


『…かっこいいじゃないですか！包帯はロマンです！』


降｢そんなロマン初めて聞いたがな｣

このラケットで猛烈な攻撃を！→←このミステリーなトレインに終止符を！

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