向 日 葵 のような 君 【 akito 】

14話 ページ14

…ｹﾎｯ







喉が痛い咳








…血






布団に血がついた









…トイレ行こ









気分が悪くてトイレに行って





帰ってくる途中








廊下を曲がってきたのは




久しぶりに見た照史くん








ぎこちないけど…歩けてる









やっと見れた









一本の花を持っていた









…






貴「っｹﾎｯ」







　

また痛い咳









手を受けると









血









途端に視界がぐるぐる回る









照史「おい！ちび」








貴「ｹﾎｯｹﾎｯ」







吐くたびに出てくる血









貴「あ、きとくん









向日葵"待っててね"







って、意味あるんやって…ﾊｧｯ」







通りかかった看護師がいたのか









看護師「Aちゃん?!




大丈夫？






830病室 藤井Aさん




8階廊下で吐血、呼吸困難








桐山くん、少し離れてください








Aちゃん、聞こえる?!」









貴「…ﾊｧｯﾊｧｯ






病室のひまわりのっ下






手紙…」









…もう無理や







　




照史「A！！」









最期に聞こえたのは








照史くんの声

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