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「はじめまして、、、茂木Aと申します」


存じ上げなくてすみません、と頭を下げる。



「大丈夫だよ、俺らももっと頑張らなきゃって思えた」



そう言って、たくさんいる男の人の中の誰かが声をかけてくれた。



「え、、あ、、茂木、、さ、ん。顔上げろよ」



ぶっきらぼうに言われた、頭を上げろとの指示。


「はっはい!」


反射的にすぐさま顔を上げるも。


誰を見たらいいのかわからずで、困ってしまい、クマさんを見る。




「茂木ちゃん、彼らとお仕事だよ。作詞してきてね」




そんな言葉が言い渡される。


「え!? 作詞、ですか、、?」



作詞なんて、お遊び程度にしかやったことがなくて。


「あ、あの、、私映像編集部、なんですけど」




小さな反抗を繰り出して回避を試みる。



「ん? 大丈夫! 作詞終わったら、YouTubeの動画編集の担当にする予定!」




「え、あ、いや、、えっ、と、、?」




全く意味のわからない“大丈夫”を言い渡された。


脳内はパニックで、全然良くない。



「つまり、作詞しないと編集のお仕事はできないんですか?」




「んふ、正解! そういうこと!」



ウインクしながら言われても、納得はいかない。



それに、私、この人たちのこと何も知らないし。



「、、、悪魔」





小さな悪態をつく。




「あんたの方が悪魔ちゃんじゃない。デビちゃん赤ちゃんよ」



テイスト、内容、任せるからね、期限は3ヶ月ね。



そう言い残して、私はクマさんに置いて行かれた。






「え、あ、、、ああ、、待っ、て、、」





早速、男性と同じ部屋という初めての状況に驚き固まる。




「うあ、、え、、」




男性耐性マイナスの私の声は空を切った。

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作者名:なあちゃむ | 作成日時:2022年4月30日 0時

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