8、エクスカリバー? ページ10
「さぁ、かかってきなさい」
「俺はアイツのようにはいかないぞ」
アーサーさんは何やら自信満々ですね…
「エクスカリバー」
そう言って、さっきも出していた刀身のない剣から青く光る炎を出した。
でもあれは炎、ではないですね…
なんだかレーザー光線みたいです。
エクスカリバーを出したアーサーさんはマキさんに向かって走り出す。
マキさんはそれを消そうとするが消せず、ギリギリの所を飛んで避けた。
「消せない!?」
「プラズマ切断か」
火縄中隊長が言った。
『プラズマ切断?』
私は聞き慣れない言葉に首を傾げる。
「物体は温度が上がるにつれ固体・液体・気体と変化するがさらに高温状態がプラズマだ。
アーサーは自らの炎でプラズマを作り出し、剣の柄から噴出させている……。いわば超高温超密度の刃だ」
超高温超密度…
「俺のエクスカリバーはシンラの炎のように簡単には弱められない」
アーサーさんはマキさんに斬りかかるが、避けられた。
「騎士が姫君にケガをさせるわけにはいかないからな」
その言葉の直後、マキさんがアーサーさんの腕を掴み、そのまま膝カックンをお見舞いする。
「騎士式のお辞儀をお忘れよ。騎士は姫にひざまずくものでしょう?」
マキさんはそのままアーサーさんの顔面に膝蹴りを叩き込んだ。
よ、容赦ない…
「火縄中隊長への無礼は私から」
「おのれ、姫ではなくオーガだったか!」
ブチッ、と何かが切れる音がした気がした。
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ろーるキャベツ☆(プロフ) - 続編行きます! (2020年8月18日 13時) (レス) id: f315a783e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろーるキャベツ☆ | 作成日時:2020年7月22日 19時