5、コンビネーション ページ7
金髪の人改めアーサーさんは、軽く混乱状態の私達に
ズカズカと歩いてくる。
なんだか偉そうな足取り…
「あなたたちがこの城の姫君か」
ひ、姫とな…あと城ってどこですか…
さっきから言動が意味不明なんですけど…
「えぇ、姫?」
ポッと頬を染めてそう言うマキさん。
『おい、マキさん!』
しっかりしてくださいよ一応第八一等消防官でしょ!?
「あ、今日入隊の第三世代消防官ってあなたのことですね?」
『今日入隊の……』
落ち着いたシスターの声に影響され、いくらか頭の中の整理がついた私。
そういや桜備大隊長がそんなこと言ってましたね。
シンラさんと新人大会に出場するとかなんとか…
いやこのコンビで大丈夫なのか第八。…ダメかも?
あと、シンラさんとアーサーさんは訓練学校からの知り合いだそうです。
「騎士はヒーローよりしょべえしょべえ言ってたら途中から【王】付け出して。卑怯でしょ?」
「そ、そう」
お2人は相当仲が悪かったみたいですね…
犬猿の仲とはまさにこのこと…!
「無口でクール気取ってるけど、ただバカなだけなんです!バカだから言葉が出てこないだけ。
それなのに…」
「「『それなのに?』」」
わぁお息ピッタリ。ちょっとビビったのは内緒です…
「なんっかモテるんだよな…」
「あ〜〜、そこ……」
いや、マキさんホントそれな。
でも確かにこの外見だったらモテそうですね…
まぁ、中身はちょっと残念そうですけど。
「フッ、騎士はカッコいいからな」
「あ」
「王。騎士”王”」
王の抜けたアーサーさんの言葉にいち早く反応するシンラさんと、すぐさま言い直すアーサーさん。
…前言撤回します。
コンビネーションバッチリだわこのコンビ!!
3人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ろーるキャベツ☆(プロフ) - 続編行きます! (2020年8月18日 13時) (レス) id: f315a783e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ろーるキャベツ☆ | 作成日時:2020年7月22日 19時