33、シスター失踪!? ページ35
「ねぇアオちゃん、シスター知らない?」
『シスター、ですか?』
PM9時頃。夕飯の皿洗いをしていると、マキさんがキッチンに入ってきた。
あ、そういやシスターに聞きたいことがあったんだ私
でも、夕飯の時から元気がなかったような…
「みんな知らないって言うの。どこ行ったのかなぁ」
心配そうに言うマキさん。
『シスターは何も言わずに出て行くような人じゃないですもんね…』
本当、どこ行ったんだろう…
その時、火華大隊長がシスターをずっと見ていたことを思い出した。
『あの、確か火華大隊長って修道女でしたよね』
「えっと、そうだった気がするけど…」
彼女とシスターが昔からの知り合いだったとしたら…
「……まさか」
『そのまさかかもしれません…』
5分後…
『ちょ、ちょっと待ってください!
言い出しっぺがなんですが、シスターが第5に居なかったらどうするんですか!?』
「その時はその時だ!」
『マジですか!?』
火縄中隊長がハンドルを切る。
少々荒っぽい運転なので、私は軽く車酔いしていた。
そう、私達は今マッチボックスに乗って第5に向かっている。
私の予想を第8の皆さんに話すと、私の待ったには聞く耳を持たず、すぐに準備を始めてしまい…今に至る
シスターが第5に居なかったらどうするんだろう…
絶対怒られる…皆さんシスター大好きだから!!
(あ、私も含めて)
1人で青ざめていると、あっという間に第5に着いた。
アーサーさんが壁を切り、マッチボックスごと第5に突っ込む。
『えぇぇぇぇ…どうするんですかこれ』
こんなことして大丈夫なんだろうか…
「中隊長!こんな無茶して大丈夫なんですか!?」
助手席に乗っていたマキさんが目を見張る。
「第5の連中も怪しい研究を繰り返している。そう易々と報告できまい!」
『おわっ!だからって、こんな堂々と乗り込みます?』
壁を抜ける時に大きく揺れたので、思わず声を上げてしまう。
よ、酔った…うぇ、気持ち悪い…
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ろーるキャベツ☆(プロフ) - 続編行きます! (2020年8月18日 13時) (レス) id: f315a783e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろーるキャベツ☆ | 作成日時:2020年7月22日 19時