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28、救い用のないクズ野郎 ページ30

「足シ算引キ算モデキネェノカ馬鹿ハ!
助ケタ数ト帳尻合ワネェンダヨ馬ー鹿!!」


全く聞く耳を持たない焔ビトは先程ぶっつかった車をふっ飛ばし、その先にいる人々を殺そうとする。


「これで引く2?3?」


『助けた数と殺した数は足し引きでないんですよ』

そう言って車の前に出る。

「その車をどうやって止める気だ?
ハハハ!!お前にはどうすることも…」


私は余裕の笑みを浮かべて指を鳴らした。

すると車の真前で爆発が起こり、1tはあろう車は空高くぶっ飛んでしまった。


「何!?」

『この程度のものが吹っ飛ばせない程、私達は軟じゃないんですよ』

「んのっ!!」

シンラさんが吹っ飛んだ車を能力を使って蹴っとばし、車は焔人の前に突っ込んだ。焔人は驚いて後ずさる。

このくらいで怖気付くなんて…情けないなぁ。

「ナンダ…コイツ等…何ナンダオ前ラハ…!!」

シンラさんは車の上から焔人を見下ろす。
その顔は悪魔のようだった。

悪魔の足跡…そのあだ名も納得できるくらいに。

「ア、悪魔…」

「違う。ヒーローだ」


シンラさんは否定する。
けれど、なんだか不安そうだった。

訓練校でも同じようなやりとりをしてきたんだろうな…と場違いのことを思う私だった。


「炎ハ魂ノ息吹…黒煙ハ魂ノ開放…」


しかし祈りが聞こえたのですぐ視線を戻すと、丁度シンラさんが鎮魂を始めようとしていた。

しかし、焔ビトは命乞いをしていた。

シンラさんは「シスターの祈りがなくても十分だろ」と言う。

ぶっちゃけ、私もそう思う。
というかコイツには祈りそのものもいらない気がする

罪人のくせに生意気な。

だがシンラさんに対し、往生際悪く喚く焔人。


「分カルダロォ?俺ダッテ死ヌノガ怖ェンダヨ…
セメテ最後クライシスターノ安ラカナ祈リノ中デ…
ナァ?」

はい先生、罪人に祈りなんていらないと思いまーす。

でも、あくまで優しいシンラさん。
焔人のその様子に、

「しょうがないな…」

と慈悲をかけ、後ろを向いた。

か、カッコいいですシンラさん…!

しかし焔人はそんな彼に対して攻撃を仕掛けた。

当然、後ろを向いているシンラさんは気づかない。

「ウオオオォォッッ!!」

「!?」

ようやく気づいたシンラさん。遅いですよ…

でも…

「アァア!!俺ノ腕ガァァァ!!」

『ほんっと、救いようのないクズ野郎ですね』

シンラさんを殴ろうと構えた右腕は、いとも簡単に切り落とされていた。

否、爆破させておいた。

29、第五のお姉さん→←27、性格変わるな…



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ろーるキャベツ☆(プロフ) - 続編行きます! (2020年8月18日 13時) (レス) id: f315a783e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろーるキャベツ☆ | 作成日時:2020年7月22日 19時

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