20、半引きこもりのリヒトさん ページ22
あの後シンラさんに手伝ってもらって、行方不明だったボタンくんは無事に帰ってきました。
ふう、助かった…
[まもなく競技が始まります。参加者の隊員は防火服を着用し集合してください]
席に戻って一息ついていると、競技開始のアナウンスが聞こえて来た。
お、いよいよだ!!
そう思って拳を握ったその時…
「あれ、アオちゃんじゃん」
聞き慣れた男の人の声。
『え、リヒトさん!?』
なんで半引きこもりのリヒトさんがここに!?
ちなみに、リヒトさんとは五年前からのお友達である。
まぁ、詳しいことは後ほど。
『あの、どうしてここに?』
「僕も一応灰島のお偉いさんだからねぇ…それに、少し興味をそそられるものがあったんだよ」
興味をそそられるもの…?
ん?というかリヒトさんがいるってことは…
『まさか、ジョーカーもいたりします?』
「うん、来てるよ」
なぬっ!?
確かにリヒトさんとジョーカーはほぼワンセットだけど、なんで2人揃って新人大会にくるわけ!?
2人共特殊消防隊嫌い派人間じゃなかったっけ?
『なんと…珍しい…』
こりゃ明日は台風と竜巻と地震が同時にくるな…
いや、大災害やんけ ←
「うん、まあね」
『否定しないんですね…』
「まぁ、本当の事だし…。君のとこの新入隊員がどうしても気になってねぇ…」
新入隊員…シンラさんとアーサーさんのこと?
『お2人が何か?』
「いや、そのうちの1人だよ。なんだかジョーカーが
気に入っているみたいなんだよね…」
え…可哀想その人。
あのお気楽ジョーカーに振り回されるなんて…!
素人並みの体力じゃすぐ力尽きますよ…
んー、どっちでしょうか?
よーしこういう時は直感で…
『…シンラさんですか?』
「お、正解。さすがだねぇ〜」
Oh……マジか。
うん…これから頑張ってシンラさん。(諦めの目)
でもジョーカーがそこまで気になる理由って一体?
唸って考えていると、突如辺りが爆発音に包まれた
『え、爆発!?』
新人大会ってここまでやるんだったっけ!?
「ククク…始まったか…」
リヒトさんは隣で何か言っているが、混乱状態の周りのせいで全然聞こえない。
とにかく、急いで向かわないと!
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ろーるキャベツ☆(プロフ) - 続編行きます! (2020年8月18日 13時) (レス) id: f315a783e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろーるキャベツ☆ | 作成日時:2020年7月22日 19時