19、ラッキースケベられ? ページ21
立ち去ろうとするバーンズ大隊長を呼び止めるべく、手を伸ばしたシンラさん。
するとその間にひとりの女の子が立ちはだかった。
いや、私から見たらお姉さんなのだけども…
「テメー、ウチの大隊長に気安く話しかけてんじゃねぇよ!!…ふにゃあ!?」
次の瞬間、私は自分の目を疑った。
強気に出て来たお姉さんの胸を、シンラさんが直に掴んでしまったのだ。
いや、なにがどうなったらそうなるんですかぁ!?
ほんまあれ訳わからへんがな(白目)
と、とりあえず助けた方がいいんでしょうか?
そう思い、小走りで2人に近づく。
「わ!違う!!ごめんなさい!!」
「何笑ってんだよ変態!!」
ますますヒートアップしてます…
お姉さんはシンラさんを叩こうとするが、勢いが強すぎたのかふらついてしまった。
そして、その先に居たのは…
「にゃあ!?」
『わわっ!!』
他でもない、私だったのである。
咄嗟に支えようとするが、やはり13歳の1人の女の力では足りなく、お姉さんと一緒に後ろに倒れてしまった。
「アオイ!?」
シンラさんが目を見開く。
『び、びっくりしました…』
かくいう私も、上にいるお姉さんのせいであまり動けなかった。
ちなみに現在の格好は、尻餅をついた私の上にお姉さんが向かい合うように乗っかり、彼女が掴んでいた手によって上の服が引っ張られ、私の肩が大分でていた。
どおりで…肩が寒いはずたよ…
「えっと…大丈夫か?」
シンラさんが少し視線を逸らしながら言う。
別に見られても私はかまいませんけど…
『はい。お姉さんは大丈夫ですか?』
そのままの体制でお姉さんに問いかける。
「あっ、いや…その、ごめっ」
お姉さんは顔を真っ赤にして手を退ける。
『いえいえ、大丈夫ですよ〜』
「っご、ごめんなさいーーーっ!!」
え、あちょ…
お姉さんはそう叫んで走って行ってしまった。
…まぁ、あんだけ走れるなら大丈夫でしょう。
よかったよかった。
そう思いながら肩のところを直そうと手を伸ばすと、ふとした違和感に気付いた。
ん?ここにボタンがあった気がするんだけど…
…ありゃ、取れちゃってる。
後で縫っとかないと。
あれ、でもボタンどこ?
おーい、ボタンくーーーーーん!!
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ろーるキャベツ☆(プロフ) - 続編行きます! (2020年8月18日 13時) (レス) id: f315a783e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろーるキャベツ☆ | 作成日時:2020年7月22日 19時