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「西川ー、この前言ってた漫画やっぱり気になるから貸してくんね?」
「なにそれ、最初から大人しく借りとけばいいのにっ!」
Aに告白して、付き合いだしてから早2週間。
なんだか話す量は変わらないけど、知らない間にAは倉持と仲良くなっていた。
倉持いわくきっかけは、Aとその友達が漫画について話していたら、
たまたまその会話が聞こえた倉持がその内容が気になり、声をかけたことかららしい。
倉持は俺とAが付き合いだしたのは感づいていたらしいけど。
・・・なんかAが他の男と仲良くしているのが気に入らねぇ。
なんでよりによって相手倉持なんだよ。
Aは、俺だけ見てればいいんだよ・・。
「なぁ、A」
「どうしたの、御幸くん・・・?顔、怖いよ」
「そりゃー他の男とあんなに仲良くされてたらな。
お前、誰の女か自覚ないんじゃないの?」
そう問うと、戸惑うA。
戸惑う姿も可愛いと思ってしまうけれど、
そんな感情すらすぐ忘れてしまうぐらい俺は嫉妬に狂っていた。
「え、なにそれ・・。御幸くんと付き合ってるっていう自覚ぐらいあるよっ!
だって私、御幸くんのこと大好きだし・・・っ」
「じゃあなんで倉持とあんなに仲良くしてんの?」
「なんでって・・・。倉持くんとは友達、だから・・・。
友達と仲良くするのって普通じゃないの・・?」
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作者名:志乃 | 作成日時:2019年1月6日 0時