001 ページ2
.
―――――――
――――
4月。
学年が変わり、今日から俺は3年生。
クラス替えがあるので、張り紙を確認する。
「―――なんだ、またお前と一緒のクラスかよ」
「はっはっは!退屈しなくていいだろ?」
「ムカつく!お前なんていてもいなくても一緒だよ!!」
新しい教室に着き、自分の席を確認して座ると、案の定倉持に絡まれる。
まぁ、退屈しなくていいけど。
今更友達を作ろうだとか面倒だから思わないし。
「おい倉持、そろそろ始業式始まるから体育館行こうぜ。」
「あー、そうだな。」
始業式での長い校長の挨拶。
新しい担任の紹介。
そして、始業式後の教室内での
新しいクラスメイトそれぞれの自己紹介。
正直どうでもいい。
さっさと全部終わって練習に行きたい。
そう考えていると、ふと視界に入る隣の席に座る女子。
視界に入った瞬間、まさかのその子と目が合って、思わず逸らす。
「ねね、御幸一也くん・・・、だよね?」
「・・・そうだけど・・・。あんた、名前は?」
「私は西川A!よろしくねっ!」
.
12人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:志乃 | 作成日時:2019年1月6日 0時