＊Present... 3＊/序章 ページ15
まぁまぁ大きな声だったからすぐに場所はわかった
彼女は二人の娘と共にクリーデンスを探していたようだ
「クリーデンス！貴方どこに・・・」
「こんにちは、マダム」
「・・・クリーデンス、この方は」
「あ、この人は・・・」
「ごめんなさい、マダム。彼に道を聞いていたの。私、最近日本からニューヨークに来ていて。彼を責めないでください。とても立派な息子さんだわ。貴方の躾がいいのかしら」
少々嫌味を込めて言ってみたが、私の話を聞いた彼女は嬉しそうに笑ってクリーデンスを抱きしめた
自身が褒められたと思ったのだろう
「人助けをして偉いわ、クリーデンス。今日はご褒美をあげなくちゃね。でもご褒美はあと。これから広場で演説をしなければならないのよ。貴方もどう？私の話を聞いてくれないかしら」
「・・・ごめんなさい、マダム。道を聞いていたのはこれから約束があるの。またの機会にするわ。それじゃあありがとう、クリーデンス。また会いましょうね」
「あ・・・」
小さくお辞儀をして私はその場を離れた
多分、叱られることはないだろう
あくまで彼女も慈善活動を行いたい側の人間なのだ
自分の息子が良い行いをして罰を与えるなどということはないはずだ
私は表通りに出て、周囲を見て回る
新セーレム救世軍が演説を行う広場はそう遠くなかったようで、人だかりができているのが分かった
彼女の行いは到底許されるべきではないが、私はあくまで他人であり、養子縁組を組んでいる彼女の方が今、彼と一番近い存在なのは変わらない
今は、どうすることもできない自分がもどかしい
「どうか、彼に幸せが訪れますよう」
クリーデンスからもらったヘアピンに触れながら、調査を進めようと数珠に魔力を注ごうとした、その時だった
銀行からけたたましいサイレンの音が鳴り響いたのだ
(Credence Side)
僕を庇ってくれた彼女の背中はとても広く見えた
最初は僕よりも歳下だと思ってた彼女は本当は歳上で、すごく頼りがいのある料理の上手な人
いつも美味しいおにぎりを分けてくれて、笑顔で僕の話を聞いてくれるAさん
ビラを配る間道行く人に無視されても、粗相してお仕置きを受けていても、彼女の事を考えればなんてことはなかった
「いつか、僕のものになってくれない・・・かな」
なんとも浅ましい劣情を抱いてしまうほどに、僕は彼女が・・・欲しいのだ
Present...END
序章はこれにて終了！
次回からFB1本編です！！
以下、原作突入について/お知らせ→←＊Present... 2＊/序章
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奥山乃愛(プロフ) - あと動物？たちに好かれたいです！ (2023年1月7日 19時) (
レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月7日 19時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
檜ノ山(プロフ) - まいまいさん» まいまい様、応援ありがとございます！そう言っていただけると捗ります〜！ 気長に待っていただけると嬉しいです！ (2022年6月6日 8時) (レス) id: 49e5c7c013 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - 楽しみにしています！ゆっくりで大丈夫です！更新頑張ってください( *´꒳`*)♡ (2022年6月5日 11時) (レス) @page40 id: 2c18e857c2 (このIDを非表示/違反報告)
檜ノ山(プロフ) - まいまいさん» まいまい様、リクエスト＆感想ありがとうございます！6/1に発表致しますので、それまでお待ちくださいませ(´˘`＊) (2022年5月19日 15時) (レス) id: 49e5c7c013 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檜ノ山 | 作成日時：2022年5月9日 2時
