新しい仲間4 ページ19
紫髪の子が、私の肩を掴む手を掴み返していた。
「なに、お前らこの子に話があんの？俺もこの子に用があんだわ。」
奇遇だな、と紫髪の子に肩を抱かれる。
初対面の人が自分の味方をしてくれると思っていなかった。びっくりして彼を見上げると、此方を見て不敵にニッと笑っていた。
「ふざけんなよ！飯はどーすんだよ、抜いて昼まで練習しろってのか！？とお兄ちゃんは言っている！」
「あ〜.....まぁそれは自業自得なんじゃねぇの？だってお前らわざとこの子にぶつかったろ。」
さっきまで朗らかな調子で話していた男の子の雰囲気が変わって刺々しいものになる。
「そ、そんな証拠どこにあるんだよ...」
「お前ら反対側で飯食ってたのにこの子が来たの見て、飯途中で切り上げてこっちに来てたろ」
分かりやすすぎんだよ、と鼻で笑う男の子に相手がたじろいでいた。
「分かったら、さっさと行きな」
しっし、と片手で追い払うような素振りをすると彼等は不機嫌そうな表情をしながらもトレーを持って部屋から出ていった。
「お前も有名人なんだから鰐間兄弟ぐらい気にせず無視しろよな....あーゆーのに優しくすると損だぞ。」
抱いていた肩をぱっと離し、明るい調子で話しかけられる。
『助けてくれて、ありがとう。
でも、有名人だとかそんなの関係ないよ。一選手のだいじな栄養源を奪っちゃったんだし……これであの子達のプレーに影響でたらって思うと、申し訳なくて……』
「フーン.....怪物も以外とフツーなんだな。ま、いいや！これから飯食うんだろ？ここ座れば。」
紫髪の男の子にぽんぽんと隣の席を促され、大人しく座らせてもらう。
どの席も人でいっぱいで、座れなかったらどうしようって思ってたから正に渡りに船だった。
ありがとう、と一言伝えてパンを口に運ぶ。
やっとありつけた………ちょっとした感動すら覚える。
もぐもぐと食べ進めていると、下から視線を感じた。
ちら、と視線を送ると机につっぷしてこちらを見ている白髪の男の子と目があった。
紫髪の子のチームメイトかな、と思いぺこりと会釈すると気だるそうに彼の口が動いた。
「天才でもあんな嫌がらせされるんだ…サッカーって大変だね。」
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koko(プロフ) - 冴がいるのはカナダじゃなくてスペインだった気が…？作品めちゃ面白いです！ (12月10日 10時) (
レス) @page17 id: 95a531e517 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 夢主が、サッカーするのってあんまりないから嬉しいです！ (2023年3月16日 14時) (レス) @page25 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主逆ハー大好きなので嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年3月16日 14時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
くちぱっち - 最高って言葉しか出てこないありがとうございます最高です (2023年2月28日 2時) (レス) @page25 id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
himari20051117(プロフ) - ノエルノア現在最推しなのでありがとございます！ (2023年2月19日 23時) (レス) id: 60346321b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃみっする | 作成日時：2022年2月13日 1時
