神竜黙示録《Lindwurm Apocalypsis》

エピソード12 ページ17

rei｢……｣

不思議そうに青年は女性を見る

シャロット｢reiー！｣

すると独特の青いプロテクターを着た黒髪の青年が現れた
10代後半ぐらいに見える
元気いっぱいな青年は女性を見るなり首傾げた

シロ「......あ...君は......」

女性はどうやらシャロットの事も知っているようだ。
すっかり泣き濡れた顔をゴシゴシと拭って無理矢理平然を装うが、目元が赤くなったままだ。

rei｢シャロット｣

シャロット｢へへ｣

女性は青年を見るなり哀しそうな顔をして目を反らした。

rei｢……？｣

シャロット｢なー、お前なんて名前だ？俺はシャロットだ！｣

元気いっぱいに笑顔で女性に話しかける

シロ「......《はじめまして》、シャロット。......私はシロ。............シロ=ツヴェート」

話している間もあまり目を合わせてくれない。

シャロット｢シロって言うのか！よろしくな！｣

青年は無邪気に笑う

rei｢………｣

白髪の青年は何かを察したのかじっと女性を見つめる


少し間をおいて、この状況に耐えかねたかのように立ち上がり

シロ「......すみません、色々ご迷惑おかけしました。帰ります。」

そう言って足早に帰ろうとした。

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