【REBORN!】アイツは幻の雪の守護者 (ページ13)

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11話ページ13

＜ロイドsaid＞

一週間前、ボンゴレを襲撃したが

未だ動きがないヴァリアー。

今後、どのような策でヴァリアーを動かすか

考えなければならない。

そんな訳で、ボスの元に足を運ばせていた。

ボスと会ったのは、約8年前。

そのとき、親から捨てられ、居場所がない俺を

ボスが手を差し伸ばしてくれた。

それ以来、ボスについていこうと思った。

ボスの部屋に着き、ドアをノックした。

何だかんだで、マナーや作法もボスから

教えてもらった。そのおかげで、ルピスに

「怒りっぽいくせに礼儀正しい」と毒を吐いていた。

そう思い出していると、部屋のドアが開いた。

？「ロイドか。どうしたんだ？」

ロイド「いや、今後の作戦とか考えようと」

？「そうか。立ち話するのも大変だろうから

部屋に入ると良い。何、遠慮はいらぬ。」

そうボスはフッと笑い、部屋のリビングに行く。

あとについていくと、相変わらずシンプルな部屋だった。

俺はソファーに座るとボスが訊ねてきた。

？「飲み物とか必要かい？」

ロイド「じゃあ、頼む」

？「了解」

そう言い、ボスはキッチンに行く。

ボスは、よく笑う方だ。フィートみたいに邪心がなく

晴れた青空のように笑う。

女だったら、良い女になる。

しかし、アイツは中性。男でも女でもない。

そう、わかっているのに。

？「おまたせ、ロイド。いつもの」

そうボスはココアを出した。

そう、いつも俺はココアを飲んでいる。

ほのかなココアの匂いとコクが好きだ。

？「ほんとにロイドは好きだね？ココアが」

ロイド「うるせぇ！

美味しいのを我慢しろって言うのか？！」

？「違う。ただ、君が美味しそうにココアを飲むから

ココアを出したかいがある。」

そう言い、ボスはココアを一口飲みこう言った。

？「今回は、私だけでヴァリアーに侵入しようと思う」

ロイド「おい！それは、あまりにも無謀過ぎるぞ！」

？「あぁ、そうだな。だから、だ。

ロイド、君に私のかわりにファミリーを

支えてくれ。大丈夫、すぐに戻ってくる。」

そう真っ直ぐな目で見つめられ、

俺は黙って頷いた。