『本日ハ晴天ナリ。』第参章【刀剣乱舞】

本日ハ雲天ナリ･･･104 ページ10

sideA

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瀬戸｢･･････Aちゃんって･･･何者なの･･･｣


東条｢･･･予想以上だったわね･･･笑｣




ある程度話終えると、二人は途端に静かになった。




瀬戸｢･･･その、･･･Aちゃんは昔からそういうのが見えてたってことだよね･･･？｣



『･･････まぁ、そういうことになりますね。その神社も、あまり人が寄り付かない場所ですから･･･｢そういうの｣が出てもおかしくは無いかと･･･』






瀬戸さんと東条さんの話によると、


人は誰しも、霊力･･･幅広く括ると『霊感』を持っている。

当然霊感が高い人ほど、･･･まあ見えてはいけないものが見えるというわけだ。

そしてその霊感が適用されるのは、この世に未練がある人達の思いが実体となった、私たちで言うところの『お化け』だけれど、


霊力は同じ霊感の部類でも、少し仕様が違う。





霊力は、『神様』を相手に適用されるもの。



だから今日の霊力が強い人は、晴れて審神者になったりするのだ。





だが、その霊力にも限界というものがあり、

実際に付喪神以外の神様をその目で見る者は
現時点では確認されてきていないという。



なんでも、人は神そのものを見る際、フィルターのようなものがかかり、


それを通して見えるものと見えないものとに分けられているのだそう。




霊力の強い人でさえも、そのフィルター越しでは付喪神以外の神は見ることが出来ない。





しかし何故か私の場合、そのフィルターを貫通してしまう程の力が幼い頃からあったらしく、

その力は今でも健在しているのだそうだ。






東条｢･･･うーん、聞けば聞くほど不思議なものね。呪術とかの類だったらいくらか教えられるんだけど･･･、

生憎私は、神力系統は専門外なの･･･｣



瀬戸｢･･･知識はあるが、実際にこういう人に会ったのは初めてなんだ。だから、初めは完全に手探りになるかもしれない。｣



『･･･そうですか、分かりました。何か分かったら、また報告しますので』


瀬戸さん達も、できるだけ情報を持ってきてくれると言ってくれた。



今、この力が使えるのは･･･私と･･･







･･････白嬋だけ。








この力の元は彼だけなのだから、当然だ。




(･･････せめて会えたらなぁ･･･)



今のところ夢でしか会えていない彼。







私はまた、小さくため息をついた。

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