MISSION:3 灰被りの末路 ページ10
アレを落として数日後、まだ、誰も来ない。
…不味い。
どうしようか…
土下座するか？
いや、いっつもしとるし…
sn「はぁ…」
ut「ペ神、最近溜息多ない？大丈夫？」
君らが原因だとは口が裂けても言えないよ…
でも、元を辿れば俺が原因、か…
sn「大丈夫だけど…はぁ…。」
zm「ホンマに大丈夫なんか？」
ゾムまで…
チリンチリン。
呼び鈴が急に鳴る。
はぁ…今更誰なんだよ…。
sn「ちょっと行ってくるね。」
em「気をつけて下さいね。」
何に気をつけろっての…
扉を開けると、そこにはエミさん達と同じ位の小さな女の子がいた。
護衛も付けずに、一体どこの子だろうか。
「あの…こちらの手袋、見覚えが御座いませんか？」
彼女は手袋を見せる。
その手袋は、エミさんが落としたものと全く同じもので。
…まさか！？これが婚約者！？
よっしゃ！うん！
これで生きて帰れる！
sn「こちらの手袋は、我が主の物でございます。」
「まぁ！…やっぱりここでしたわ！」
その子は目を輝かせる。
「そ、その…この前の、御方を一目見ることは…？」
よ、よし。
sn「貴方様は大切な手袋を届けて頂いた恩人でございます。どうぞ、お上がり下さい。」
敬語をしどろもどろしながら話して、彼女を屋敷に上げる。
zm「ペ神！ソイツ誰や！」
様子を見に来たゾムが彼女を見るなり叫ぶ。
すると、それに反応して大先生がこちらに来る。
ut「ほんまや…誰？その子？」
エミさんは大先生に止められたのか、来ないみたいだ。
てかちょっと！？二人ともナイフ持たないで！？
「とんだ手厚い歓迎ですわね？私が求めているの貴方達ではなくて？そんな野蛮な方々など、そこら辺の雑草と同じですわ。」
ちょっと！？君も挑発しないで！？
zm「だから…誰やって言っとんねん！」
ut「エミさんが狙いやろ…それは許されへんで？」
「…あら？雑草共に名乗る身分では無くてよ？まぁ、あの御方の名前を教えてくれるのなら、名乗っても良くて？」
わーお。
どうすんだこれ。
すると、奥からバタバタと音がして、エミさんがやってきた。
em「ひゃあ！女性の方が…？てか兄様方、何をしているのですか！？」
ナイス！
彼女はゾム達を視界に入れることをやめ、来ている白のドレスの裾をつまみ上げる。
「こんにちは。…あの夜に出会った素敵な御方。私、ティア＝メリルア＝サングリアと申します。」
サングリア…？
この世界の、隣の国の王家じゃないか！？
em「お、王女様！？私はエーミール＝アレクと申します…えっ、えっと…」
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階梯(プロフ) - suzurei/鈴玲さん» コメントありがとうございます！ちょくちょく更新頑張ります！＼( 'ω')／ウオアアアアアア！！ (2020年4月15日 7時) (
レス) id: e3869869dc (このIDを非表示/違反報告)
suzurei/鈴玲 - 面白いですね(*´ω｀*)更新頑張ってください！ (2020年4月15日 0時) (レス) id: 54995dabe3 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - ただの一般人さん» うわぁ…コメントありがとうございます！新作作りすぎてる気もしますが…期待していただきとても嬉しいです！更新ぼちぼち頑張ります！ (2020年4月13日 14時) (レス) id: 15e3976566 (このIDを非表示/違反報告)
ただの一般人(プロフ) - お！新作じゃないですか！楽しみに更新待ってます(*^^*) (2020年4月13日 13時) (レス) id: dccf355f55 (このIDを非表示/違反報告)
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