− ページ8
「よくいらっしゃいました。アレク家の方ですね。どうぞ。」
門番に通され、会場へ。
sn「緊張しないで大丈夫。大丈夫だから。」
em「そう言われましても…」
エミさんの頭をポンポンと撫でて緊張を解かせようとする。
でも、俺も滅茶苦茶緊張しとるんだよなぁ…
失敗したら首が飛ぶもん。
「皆様。よくぞお集まりくださいました。これから、皇太子様の御挨拶となります。こちらに御注目下さいませ。」
…さて、王子さんの登場だ。
？？「諸君。今日はよく集まってくれた。楽しんでいるか？これから、前に出て踊る奴らは踊るがいい。さて、存分に楽しんでいくんだゾ。」
この語尾、この口調、このバリトンボイス…！
グルッペンやんか！！
あぁもう！
胃痛がしてきた…。
よりによって一番ヤバい奴が王子だよ…トントンとかの方がよかった。
em「凄い風格ですね。王家の方は。」
sn「そうだね。」
すると、グルッペンが邪悪な笑みでこちらに近づいてくる。
gr「なぁ、お前。名前は？」
…グルッペンくぅん！？
そして指差すのはエミさんの方。
em「えっ、あっ！私はエーミール・アレクと申します。」
gr「ククク…そうか。なぁ、お前面白そうだぞ！」
？？「何をなさってますか！グルッペン様！」
急いで止めにかかる護衛が。
…トントンじゃん。
この世界でも苦労人っぽいなぁ…
gr「む。トントンか。どうした？」
tn「どうしたもこうしたもありません！何サラッと勧誘しようとしているんですか！貴方は王族です！貴方の勧誘は絶対みたいな物なんですよ！？分かってます？」
苦労人だ。これ。
このトントンもあのトントンも根本は変わってない。
gr「で、まぁトントンはさておき。どうだ？俺の部下にならないか？」
これはとても人生勝ち組やなエミさん…
ただ、それだとシンデレラにならないからやめて欲しいなぁ…
em「その…あの…お断り、させて頂いても宜しいですか？」
gr「ふむ。何故だ？」
よかった。断ってくれた。
em「私には兄がおりまして…兄達の方が優秀な上に…その、まだ、兄達と暮らしていたいと言うか…」
よく言い返したで！エミさん！
gr「だがな…」
tn「ほら、グルッペン様！断られたんですから止めてあげて下さい！」
gr「むぅ…仕方が無い。だが、俺はいつでも待っているぞ！」
そう言って、殆どトントンに引っ張られる形でグルッペンは玉座に帰って行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
階梯(プロフ) - suzurei/鈴玲さん» コメントありがとうございます！ちょくちょく更新頑張ります！＼( 'ω')／ウオアアアアアア！！ (2020年4月15日 7時) (
レス) id: e3869869dc (このIDを非表示/違反報告)
suzurei/鈴玲 - 面白いですね(*´ω｀*)更新頑張ってください！ (2020年4月15日 0時) (レス) id: 54995dabe3 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - ただの一般人さん» うわぁ…コメントありがとうございます！新作作りすぎてる気もしますが…期待していただきとても嬉しいです！更新ぼちぼち頑張ります！ (2020年4月13日 14時) (レス) id: 15e3976566 (このIDを非表示/違反報告)
ただの一般人(プロフ) - お！新作じゃないですか！楽しみに更新待ってます(*^^*) (2020年4月13日 13時) (レス) id: dccf355f55 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
