怪我人@別視点 ページ10
zmside
「ハァ、ハァ…」
ついさっきの事や。
路地裏を散歩しとったら、急に、
「やめて！」
なんて声が聞こえてきて、声の元を辿ったら少女が男に迫られとったんや。
よく言うナンパって奴やな。
この国の治安が悪いまま放っときたくは無いから、男を後ろから刺そうとしたんやけど…
背後から来た仲間に気づかんくて、足と腹と…複数箇所撃たれてしもた。
一般人やからって、油断しとった…
幸い、特に深い傷は腹だけやから全然死にはしないんやけど…
取り敢えず、男二人を殴って気絶させて、少女を逃がしてやった。
やけど、傷は動いたせいで悪化して、応急処置せんと後遺症が残る位になっとる。
早うペ神とこ行かな…
そう思ったところで、俺の目の前は真っ暗になった。
…次に目が覚めたんは、真っ暗なところやった。
底冷えした空気の中に飲まれて、周りを見渡す。
一寸先も、前も、全てが暗闇やった。
でも、何処か俺を歓迎している様な気がした。
…誰かの気配を感じる。
「お前、何者や？」
殺気を出して威嚇しながら、"誰か"に話し掛ける。
すると、何も居なかった暗闇から、少女が現れてきた。
その少女の周りはほんのり明るくて、何処か安心した。
『しがないメイドでございます。』
少女は仏頂面のまま俺の質問に答える。
やけど、警戒は解いてはいけない。
俺の本能が告げとるんや。
それに、
「メイドがこんな暗いとこにおるわけ無いやろ。」
こんな"死"が溢れている場所にメイドさんなんておったら発狂するやろ。
ここが何処か分かってきているんか？
俺は分からんけどな。
今度エミさんに聞いてみたいわ。
まぁ、今度があれば、やけど。
この場所から脱出できる気がせぇへん。
…無茶やと思うけど、脅威となりうるコイツを殺ればええんちゃうか？
そう思った俺は、隠し持っとったナイフを少女に向けて投げる。
…！腕が痛い。
そういやさっき撃たれてしもたんやったわ。
力の入ってないナイフは、少女の前でコロンと落ちてしまった。
そして、アイツはナイフを拾って俺の方へ近づいて来た。
あぁ、処分されんのか。
一番使った相棒で殺されるんなら、幸せやで。俺は。
そして少女は俺の前に立ち、ナイフを…
俺の手に乗せた。
『ナイフ、大切な物でしょう？お返しします。それと怪我、なさってますよね？手当てしますので、着いてきていただけますか。』
え？攻撃手段を返した？
「え、ええで。着いてくわ。」
勢いで返事をした。
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階梯(プロフ) - 紫音さん» ありがとうございます！終わりに何回か迷ってたんで、褒めて貰えて嬉しいです！お星様まで……ほんとにありがとうございます！ (2020年5月11日 14時) (
レス) id: 64ec12ca01 (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 夢小説って終わりを書くのが難しいですが、この作品は終わりがきっちりしてて面白かったです♪お星様一番右側を押しました！ (2020年5月11日 14時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - 天華さん» ありがとうございます！最近また見てくれている方が増えて嬉しいです！応援、ありがとうございます。 (2020年5月4日 16時) (レス) id: 64ec12ca01 (このIDを非表示/違反報告)
天華 - 完結おめでとうございます！！私は最近この作品を知ったのですが、面白かったです！これからも頑張って下さい！ (2020年5月4日 15時) (レス) id: 55b3851b74 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - ふかさん» 読んでいただきありがとうございます！！！これからも頑張りますので、是非是非応援してやって下さい！！ (2020年1月18日 18時) (レス) id: 98e981bcd0 (このIDを非表示/違反報告)
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