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noside
『雑な仕事で申し訳無いです。』
そう言って、少女は更に重傷な部分を聞く。
『えっと…』
しかし、名前を聞いてないので話しかける事ができなかった。
それを見かねた黄緑は、
「俺の名前はゾムや！w国の幹部をしとるんやで。」
少女はw国と聞いて一瞬目を逸らすが、
『ではゾム様、更に重傷な部分がございますよね？応急処置をするので、よろしいでしょうか？』
すぐに話を変え、ゾムの手当てを再開する。
「ん？ええで。何かアンタには任せられるんや。仕事も全然雑やないで？それに、警戒する必要が無さそうやしな。」
そう言ってゾムは笑いかける。
"警戒する必要が無い"という言葉がどのような意味かは分からないが、
少女は一先ず褒め言葉と受け取り、
『有難うございます。』
と一礼した。
嬉しそうな表情では無かったが。
そして少女は大きな傷の消毒をする。
「痛っ！」
傷に消毒は染みるようで、ゾムは痛々しい声を出す。
それに驚いた少女は消毒をやめ、オドオドしながら、
『も、申し訳ございません！何か良からぬ事を…？』
オドオドする少女に驚き、ゾムまでもがオドオドする。
「い、いや！？消毒が染みただけやで！？だ、大丈夫やから。続けてや」
その言葉を信じ、少女は再び消毒をする。
所々でゾムが苦しい表情をしていたが、声は出さなかった為、幸い傷に集中していた少女には気付かれずに消毒を進めることができた。
そして、慣れた手付きで包帯を巻くと、
『終了しました。あくまでも応急処置ですので、しっかり医者に見てもらい、安静にしていてください。』
そう注意する。
手当てが終わったゾムは、安心したのか、
「ありがとうな。お前のおかげで随分と楽になったわ。さっきも言ったけど、俺、幹部なんよ。だから、いつかまた会ったときは礼を尽くすで。」
そう言う。
『いえ、怪我人は助けるのが当たり前ですので。それでは、医者の元へ…』
少女の話を最後まで聞かずに、
眠りに就いて行った。
彼女は、再びブラックホールの様なものを壁から出現させると、
ゾムを起こさない様にゆっくりと、放り込んだ。
そして、穴が塞がっていく。
完全に塞がったところで、
『全く、我々国の幹部様は、"また"だなんて言うのでしょうか。』
その言葉は、開きっぱなしの消毒の瓶に吸い込まれて消えていった。
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階梯(プロフ) - 紫音さん» ありがとうございます！終わりに何回か迷ってたんで、褒めて貰えて嬉しいです！お星様まで……ほんとにありがとうございます！ (2020年5月11日 14時) (
レス) id: 64ec12ca01 (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 夢小説って終わりを書くのが難しいですが、この作品は終わりがきっちりしてて面白かったです♪お星様一番右側を押しました！ (2020年5月11日 14時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - 天華さん» ありがとうございます！最近また見てくれている方が増えて嬉しいです！応援、ありがとうございます。 (2020年5月4日 16時) (レス) id: 64ec12ca01 (このIDを非表示/違反報告)
天華 - 完結おめでとうございます！！私は最近この作品を知ったのですが、面白かったです！これからも頑張って下さい！ (2020年5月4日 15時) (レス) id: 55b3851b74 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - ふかさん» 読んでいただきありがとうございます！！！これからも頑張りますので、是非是非応援してやって下さい！！ (2020年1月18日 18時) (レス) id: 98e981bcd0 (このIDを非表示/違反報告)
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