29. じゃれ合い ページ32
俺に一体何が起きているんだ
そう思いながら家路に着くと、妹をのけてソファーに寝転がった。
「もー、先に私が座ってたでしょ？どけよ正輝ー」
「知らん知らん、俺は眠いんだ」
クッションで顔を殴られ続けるが、そんなことはどうでもよかった。
というか慣れている。
そのまま少しの間眠りについた。
*
『やはり体力の消費が大きすぎたかな？』
ん･･･夢か？
『まぁ良いでしょう。彼女も楽しそうですし』
腰を上げると、真っ黒い空間にサミジーナがいた。
「･･･今日俺の身に何があったんだ」
『気絶しただけですよ』
「えっ」
『多分、自身の魔力不足です。詠唱していたことは分かりましたが、支離滅裂としていて叶えられませんでした。頑張って増やすしかありませんね』
･･･ぼーっとしていて頭に入ってこない。
『とりあえず、呪術の基本を学んでみてください。彼女が教えてくれると思いますし』
「ん･･･そうか」
『おや、そろそろ夕飯ができる頃合いですね』
だんだん周りが明るくなっていき、気付くとさっきのソファーの上にいた。
やたら体が重くなっている。
その原因はすぐに分かった。俺の太ももの上に妹が座っているからだ。
「重いからどいてくれデブ。大腿骨が折れる」
「はぁっ！？私45kgしかないのに･･･正輝なんかよりずっと軽いのに･･･」
「俺と比べるなよ･･･性別も身長も全然違うじゃん」
頑張って起き上がると、妹の脇腹を擽った。
「ちょ、ちょっと何なのこの変態!気持ち悪っ･･･死ねばいい」
文句を言いつつもどいてくれた。
「相変わらず腹出てるな。なんで胸につかないんだろう」
「お母さん！正輝がセクハラしてくるんだけど」
母は皿を並べながら「いつものことじゃない」と諭していた。
あの、全くフォローになってないんだけど･･･
なんだかんだで夕食を食べると、またソファーに寝転がった。
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茄子2(プロフ) - 奏葉@TRPG廃さん» 応援ありがとうございます。是非、これからもお読みになっていただけると嬉しいです。 (2016年9月7日 16時) (
レス) id: 227a07cc88 (このIDを非表示/違反報告)
奏葉@TRPG廃(プロフ) - せ、世界観や文章、登場人物のぐじゃぐじゃな心情とか…もう、凄い素敵でした…！本屋さんにある小説くらい迫力があって一気に読み進めてしまいました。更新、是非頑張って下さい！陰ながら応援させて頂きます。 (2016年9月6日 17時) (レス) id: 3ff4ffe414 (このIDを非表示/違反報告)
茄子2(プロフ) - 霧憑 幻さん» ご指摘ありがとうございます。修正しました。 (2016年5月5日 22時) (レス) id: 45bd06207d (このIDを非表示/違反報告)
霧憑 幻(プロフ) - ページ2のほうで、「彼とうまくいってないのかな」でしょうか？「ないなかな」になってます (2016年5月5日 21時) (レス) id: a919ed2021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茄子2 | 作成日時：2016年4月22日 20時
