甘い ページ11
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Aside
A「い、岩田くーん。」
真っ暗な部屋の中
その名前を呼ぶけど 返事は返ってこない。
もおー。
岩田くんったら、なんでこんなに酔っちゃったの？
いつもは全然酔わないのに！
A「……重たーい。」
じろくんも 白濱くんも 数原くんも
なんで岩田くんとわたしを放っておくの？
わたしが岩田くん運べるわけないのにー。
A「もしもし、直己さーん」
直己「なんですか？僕に電話をかけてくるなんて。」
A「岩田くん、ひとりで動いてくれないんですー。助けてくださいよ。」
直己「今からそちらに行けと？」
A「直己さんは何のために大きくなったんですか？岩田くん運んでくださいよー！」
直己「…酔ったひとの介抱をするために 大きくなったわけではありません。」
ちぇ、みんな役立たずだ。
岩田くんはわたしの腕の中で寝てるし
もう重くて、腕が痺れそうだよ。
……ほんとに、どうしよう って思ったとき
岩田くんの目がゆっくり開いた。
剛典「……あれ、A？」
小さく呟いて
でもまだ今の状況が分からないみたい。
A「…岩田くん、酔っちゃったんだよ。」
剛典「あれ、まじか。……A、一緒に飲んでたっけ？」
A「わたし、みんなに岩田くん押し付けられた。」
剛典「ひどいな。笑」
目尻くしゃってさせて 笑ってるけど
まだほっぺた赤いし
今にも閉じそうな、眠そうなまぶた。
A「岩田くん、歩ける？」
剛典「…うん。」
とりあえずベッドに寝転んだ岩田くんを見て
よし、一安心。
水持ってきてあげよう と思って
一歩踏み出したとき
ぐいっと腕を引かれて
そのまま、ベッドにダイブ。
A「……な、に？」
ハッとして 反射的に閉じていた目を開けると
視界いっぱいに、岩田くんが映って
剛典「……Aは、ここにいて。」
A「…お水取りに行くだけ…」
剛典「だーめ。今日はおれといるの。」
甘い視線に、言葉
それだけで わたしの瞳は大きく揺れて
岩田くんから 逸らせなくなった。
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れもんさわー(プロフ) - 佐野らんどさん» らんどちゃん！いつもお話作るたびにコメントくれてありがとう！すっごく力になります。らんどちゃんのためにも更新頑張ります！玲於くんの登場はもうそろそろかな？お楽しみに。 (2017年6月17日 8時) (
レス) id: b9408a3d3e (このIDを非表示/違反報告)
佐野らんど - れもんさわーさん！新作ありがとうございます！！このお話、とっても素敵です！専属シュガーも太陽ドロップスも、更新楽しみに待ってます！玲於くんの登場が待ち遠しいです。(*´`) (2017年6月17日 7時) (レス) id: e8a62d1cb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもんさわー | 作成日時：2017年6月16日 22時
