第２０話 ページ22
その後、第10問目が出題されたが、そのルールに恐れを抱き退出する者が後を絶たない。
「なめんじゃねー！俺は逃げねーぞ！！」
だが、ナルトの意志の強さにより勇気付けられた受験者は、その後、手を挙げる者はいなかった。
「お前たちに合格を申し渡す！」
よって79名の受験者たちは、第一の試験に合格したのだった。
・
「ここが第二の試練会場、死の森よ！」
次の試験官であるみたらしアンコがニヤリと笑ってそう言った。
その森は"死の森"と呼ばれるにふさわしい妖しさと薄気味悪さを漂わせていた。
ごくり、と誰かの唾を飲む音が聞こえた。…それ程まで緊張しているのだ。ここからは、死の危険がある。
『……この程度が…』
ただAだけは、冷たい目で森を見つめていた。
木が生い茂り、様々な生き物の気配を感じる。中々に強い奴や危険な香りがする生き物もいた。
…だがそれらの全てが、Aにとって自分よりも"弱者"だった。
"死"なんて、程遠い。
「二次試験はなんでもありの巻物争奪戦！天と地の両方を持って中央の塔に三人でくる事が合格条件」
淡々とルールを説明していくアンコ。どうやら時間制限もあるらしい。
「…まあ、具体的な説明は以上ね！ただ、今回四人班がいるでしょ。…その班は一次と同様、ちょっと特殊ルールがあるわ」
「くそ…、またか」
その言葉にサスケが唸る。
「でも、そこまで鬼畜なモノじゃないわよ。君たちの班には…もう一つ、巻物を探してもらうだけだから」
「もう一つ…？」
アンコはサクラに向かってニコリと笑いかけると、懐から白色の巻物を取り出した。
「これと同じ物をこの森の何処かに隠したわ。それを探してちょうだい。ただ、それだと君たちの負担が大き過ぎるから…」
アンコはくるり、と巻物を宙に投げる。そしてパシッ！と音を立ててキャッチをすると、言った。
「この巻物を持つ君たちの内の一人だけ、残りの三人と一緒じゃなくても、塔に来たら合格にしてあげる」
「「「！！」」」
『……ほう』
唖然とするナルトたち。そして、口角を上げるA。彼が笑うのにも無理はない。ナルトたちに付き合わなくても、合格になる方法があったのだから。
「だから、君たち四人全員が合格するには、天、地、そして白い巻物の三つを手に入れなきゃいけないって事！もしかしたら四人の内一人だけ合格…って事もあるかもね。てことで、頑張ってね〜」
アンコはアハハ！と笑うと、受験者に同意書を配り始めた。
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海歌 - 今度、主人公の妹も入れた小説作ってもいいですか？ (2017年2月6日 15時) (
レス) id: 9e7081a8f5 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのポケもん好き - びっくりするくらい面白い (2016年12月23日 21時) (レス) id: d81526141d (このIDを非表示/違反報告)
ナイロン - 続き待ってました!!これからも頑張ってください!! (2016年7月4日 21時) (レス) id: 6f2be02f91 (このIDを非表示/違反報告)
キヌカ - この小説大好きです！【眠れる獅子】が気になります。頑張って下さい！ (2016年6月21日 9時) (レス) id: 0257f3d498 (このIDを非表示/違反報告)
ナイロン - めっちゃくちゃ面白いです!!続き期待してます!! (2016年6月18日 20時) (レス) id: 6f2be02f91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白蛇 | 作成日時：2016年3月12日 20時
