第１０話 ページ12
Aに武器を振りかぶる再不斬。その瞬間、カカシはAの前に現れ、クナイで武器を止めた。
「カカシィ…、テメェは後だ。俺はまず藍色頭を殺りたいんでね」
「そんな事させるかよ。俺の仲間は、絶対に殺させやしない」
言い合いをしながら、互いに術を発動させる。
『……不愉快だな』
「「！！」」
その時、再不斬とカカシの間にAが立ちふさがった。
「何をしているA！」
「クククッ！自分から死にに来たか！」
カカシは叫び、再不斬は笑う。だがAはそんな二人を無表情で見つめると、言った。
『お前に殺される程、俺が弱いと思われている事に腹が立つ』
…それに、
『お前らを、一瞬で跡形もなく消し去る事なんて容易い。…だからさっさと退くんだな。じゃないと、死ぬぞ』
「……貴様ァ…」
Aのその言葉に、再不斬がキレる。
「その余裕な顔！歪ませてやるよッ！！」
「A！」
再び、武器を振り下ろす。カカシが庇おうと駆け出すが、
「うずまきナルト、ただいま見参！」
白の方に応戦したナルトが現れた事によって、カカシの意識が一瞬逸れてしまった。
(マズイ！一歩遅れた！)
カカシの額に冷や汗が流れる。このままでは、Aが辿り着く前に斬られる！
『……だから、言ったんだ』
ガキンッ！！
硬い音が響いたかと思うと、再不斬の武器がくるくると弧を描き、地面に刺さる。
しかし、Aは何もやっていない。術も、使っていない。
再不斬の武器を弾いたのは
《グオオオッ！！》
ーー巨大な、青色の鰐だった。
『散々お前が俺に攻撃するもんで、ついにオーダイルがブチ切れた。…お前、もう逃げられないぞ』
Aがそう言うと、オーダイルは唖然とする再不斬のもとへ〈こうそくいどう〉をし、懐に潜り込む。
そして、
《グルルルル…ッ！》
「ぐあぁ…！」
両腕を〈かみくだく〉。
地面が、大量の血で赤く染まった。
「あれは……！」
そんな中、カカシは目を瞠る。
突如、Aを守るかのように現れた鰐。
「Aは、口寄せの術までも使えるのか…！」
既に下忍の域は超えている。いや、むしろAは…
(強さだけなら…、上忍以上だ！)
『言っただろう』
痛みに蹲る再不斬を見下ろすA。
『"さっさと退かないと死ぬぞ "って』
するりと、口元を真っ赤に汚した鰐の背を撫でる。
カカシは、あまりのAの力に、恐怖で身体が震えた。
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海歌 - 今度、主人公の妹も入れた小説作ってもいいですか？ (2017年2月6日 15時) (
レス) id: 9e7081a8f5 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのポケもん好き - びっくりするくらい面白い (2016年12月23日 21時) (レス) id: d81526141d (このIDを非表示/違反報告)
ナイロン - 続き待ってました!!これからも頑張ってください!! (2016年7月4日 21時) (レス) id: 6f2be02f91 (このIDを非表示/違反報告)
キヌカ - この小説大好きです！【眠れる獅子】が気になります。頑張って下さい！ (2016年6月21日 9時) (レス) id: 0257f3d498 (このIDを非表示/違反報告)
ナイロン - めっちゃくちゃ面白いです!!続き期待してます!! (2016年6月18日 20時) (レス) id: 6f2be02f91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白蛇 | 作成日時：2016年3月12日 20時
