あの双子の弟のことが好きだなんて認めない！【ドラコ・マルフォイ】 (ページ46)

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マルフォイがそう言い放った瞬間、ハーマイオニーは何も言わなくなった。

後ろでスリザリン生がひでーとクスクス笑っていた。

ハリーたちは一瞬固まったが、ロンが真っ先に口を開いた。

ﾛ「よくも言ったなマルフォイ！ナメクジ食らえ！」

そう言って杖を取り出し魔法を放ったが、ロンに跳ね返り、倒れた。

ﾊｰ「ロン！！」

ﾊ「大丈夫？！」

するとロンは苦しそうな顔をした後、口からナメクジを吐き出した。

ｼｱ「ハグリッドのところに行きましょう。何とかしてくれるはずよ。」

ハリーたちはロンに駆け寄って、ナメクジを吐き続けるロンを支えながらハグリッドのところに向かっていった。

マルフォイたちはずっと笑っていた。

さすがにひどすぎる…。

私は勇気を出して、マルフォイの前に立った。

ﾄﾞﾗ「おや、Aじゃないか。」

マルフォイはすごく機嫌が良さそうだった。

「…いくら腹が立ったからって、あんなひどいことまで言う必要あるの？

マルフォイはいつも嫌なこと言うけどなんだかんだ優しかった。

……こんなに最低な人だとは思ってなかった。」

怒っているのになぜか涙が出そうになった。

涙を堪えながらマルフォイに冷たくそう言うと、マルフォイは私にそんなこと言われると思っていなかったのか面食らった顔になった。

私はそこから逃げるようにハリーたちのいるハグリッドのところに向かった。

あーあ…友達にあんな酷いことを言ったのに、私まだマルフォイのこと好きなんだなんてもう病気かも……。

ハグリッドのところに着き、ノックをするとハグリッドが出迎えてくれた。

ﾊｸﾞ「お前さんか。お前さんのことはハリーたちからよく聞いちょる。」

「そうなんですか…？えっと、改めましてA・ルイスです。そのハーマイオニーは…」

と言うと、ハグリッドは後ろの方を向いた。

そこにハーマイオニーが目に涙を溜めて立っていた。