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手紙の封筒の裏を見ると「Draco Malfoy」と綺麗な筆記体で書かれていた。
「やっぱりマルフォイからだ！忙しいって言ってたのに早速返事を書いてくれたんだ…！」
丁寧に封を取り、手紙を読んだ。
最初の文に
"手紙ありがとう。返事を返さないのも可哀想だから時間を見つけて書いた。"
と書いてあり、マルフォイらしさと感謝しろと言いたげな雰囲気が文字からも伝わり、私は思わず、くすっと笑ってしまった。
内容は最近あった話や家のこと、それに私が手紙に書いたことにも触れて書かれていた。
「ちゃんと読んでくれたんだ…！嬉しい…。」
私はしばらく余韻に浸ったあと、新しい紙を取り出し、羽根ペンを手に取って返事を書き始めた。
それからホリデーが終わるまでマルフォイと手紙を交換していた。
マルフォイは忙しいと言っていたのに私が送った手紙をちゃんと読んでくれてたし、なんだかんだ毎回理由をつけて返事を書いてくれた。
「やっぱりマルフォイは素直じゃないなぁ」
手紙を読みながら思わずそう言ってニマニマしていたら、
ｼｱ「ヘェ〜、あの時言ってた"やること"ってこれのことだったのね。」
「シアーラお姉ちゃん？！！い、いつのまに後ろに…」
ｼｱ「Aったら、呼んでも気づかなかったから何をしてるのか見に来たら…
マルフォイと文通する仲にまでなっていただなんてねぇ…。」
シアーラお姉ちゃんはニヤニヤしながらそう言った。
「うっ…人に言われるとなんかすごい恥ずかしい…」
ｼｱ「明日ホグワーツに戻るけど、マルフォイと戻る約束でもしたの？別に私は構わないわ！ハーマイオニーを探して一緒に戻ってるから。」
「し、してないよ！…前から少し思ってたけど、お姉ちゃんなんか楽しんでるでしょ？」
ｼｱ「楽しんでるに決まってるじゃん！とりあえず、話が脱線しちゃったけど、明日ホグワーツに戻るからね。
マルフォイと文通して惚気るのは良いけど準備はちゃんと終わらせといてね〜！」
「の、惚気てなんかないよっ！！//」
お姉ちゃんって恋愛の話になると変なこと言ったりするんだなぁ…。
「はぁ…どんな顔でマルフォイに会えばいいんだろ…。」
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作者名：N2 | 作成日時：2023年4月7日 21時
