あの双子の弟のことが好きだなんて認めない！【ドラコ・マルフォイ】 (ページ21)

今日:38 hit、昨日:9 hit、合計:11,187 hit

20＊6/18修正ページ21

・

『うぅむ…君はさっきの子の双子の片割れか…。なるほど…』

帽子が少し考えている間、私も少し考えていた。

みんながいるグリフィンドールもいいけど…
お姉ちゃんにも心配しなくていいって言ってくれたけど、やっぱりもう心配をかけさせたくない…。
できたらグリフィンドール以外の…

いっそのこと私らしくないところとか…。

すると帽子は私の考えを読み取ったのか

『君は…大切なもののためにグリフィンドール以外の自分らしくないところに行きたいのか…。うぅん……本当ならばハッフルパフが一番合っているが…
…でも君も強い決意がある…その決意が本物ならばどこでも上手くできるだろう。ならば

スリザリンッ！！！』

「え」

私はまさかスリザリンに組み分けられると思っていなくて、よく分からないままスリザリンのテーブルに向かった。

その時ハリーたちもびっくりしたようで、心配そうな顔をして私を見ていた。

シアーラお姉ちゃんもなんだか寂しそうな不安そうな顔をしてこちらを見ていた。

どこに座ろうか少し迷ってたら、聞きなれた声が話しかけてきた。

ﾄﾞﾗ「君もスリザリンで良かったよ。せっかく仲良くなれたのに特にグリフィンドールなんかに組み分けられたらどうしようかと思ったよ。」

マルフォイはハリーたちの方を一瞬見て、ニヤッとしながら言った。

私はスリザリンに仲良い子がマルフォイ以外にいなかったのでマルフォイの隣に座って少し気持ちを落ち着かせた。

「私、スリザリンに組み分けられると思ってなくてちょっと今よく状況が飲み込めてないんだよね。」

ﾄﾞﾗ「たしかに君の双子の姉はグリフィンドールだもんな。」

「うん…わt…僕からお姉ちゃんのために違う寮が良いって思ったんだけど、いざ離れてみたら少し寂しいかも…。」

ﾄﾞﾗ「薄々思ってはいたけど、君結構シスコンなんだな。」

マルフォイは少し眉を顰めて言った。

「仕方ないじゃん。生まれた時からずっと一緒だったもん。」

ﾄﾞﾗ「ふぅん…そうゆうものなのか。」

マルフォイはよく分からない微妙な顔をした。

ﾄﾞﾗ「それと君があの時何かボソボソ言っていたけど、グリフィンドール以外が良いって言っていたのか。」

マルフォイがそう言った。どこか嬉しそうに見えたけど気のせいかな。

「……え？？口に出てた…？」

てことはあの帽子は考えを読み取ったんじゃなくて、私の呟きを全部聞いてたってこと…？

私はまたデジャブを感じた。