あの双子の弟のことが好きだなんて認めない！【ドラコ・マルフォイ】 (ページ2)

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あれは、シアーラお姉ちゃんと私の6歳の誕生日のとき

あの日の夜は雪がいつもより多く降っていて、とても寒い冬の誕生日だった。

その日ママとパパが私たちの誕生日を祝うために普段は仕事で忙しくてなかなか行けなかった遊園地に連れて行ってくれた。

シアーラお姉ちゃんと手を繋ぎながら色んなアトラクションを回ってとても楽しかった。

でも本当に一瞬だけ、みんなが私から目を離した間に

私はどこかに攫われたらしい。

私は攫われた時の記憶だけ無い。

犯人は少し間抜けだったらしく、比較的早く私を見つけ出すことができた。

犯人は大人の男の人で無事捕まったらしいが、なぜか私は家の者以外の男性を見ると恐怖が止まらなくなりしばらく家から出られなかった。

家族は犯人から攫った時に何をしたのかを聞いたらしいが、あの頃の私にとってはよっぽどショックな出来事だったのだろう。

あの日のことは何も触れず、私のそばにずっと居てくれた。

落ち着いてきたころに私は女でいるとまた「あの日のようなことが起きるのではないか」となんとなく感じ不安になった。

それ以来私は男のふりをすることにし、家族もそのことを周りには秘密にしてくれた。