赤き支配者の深層 ページ49
僕は、先輩と背中を合わせで座る
ビクリ、としたのが背中伝いに伝わった
『…先輩、リドルせーんぱい』
後ろにいる先輩に優しく声をかけると、ピクリと反応したのが判り、話を続けた
『先輩、知っていますか？』
『人は、絶対に独りじゃ生きていけないんです。そう、神様に造られているんです』
『僕は………生まれた時から、両親はいませんでした』
と、云うと
バッと音が聞こえ、"え…"と戸惑った声が聞こえる
後ろを向くと、先輩は顔をあげて僕を見ていた
ハイライトを失い、暗く濁った瞳と目が合った
『えへ、目が合った♪……だから、先輩の気持ちを汲み取ってあげられない。………でも、』
『其れでも、両親の居ない僕でも判ります。人を縛り付ける事はいけないこと事だって。そうされて一番苦しいのを、リドル先輩は知ってるじゃ無いですか』
そこ迄云って、リドル先輩の手を取り
『先輩。僕が、貴方を止める
『もう独りで抱え込まないで。僕にも抱えさせて下さい。ね？』
"数日しか話してない僕じゃ力にならないかもですけど…"と、苦笑いを浮かべる
リド「A……っ」
リドル先輩の瞳にハイライトが戻ると、白黒だった先輩に色が戻る
『さぁ！帰りましょう、先輩！』
僕は立ち上がり、先輩の手を引いて、立たせる
其の儘手を引いて歩き出す
───帰ろう、君の帰りを待つ、大切な友達の処に
ﾋﾟｷｯ
ｶﾞｼｬｧｧｧｧｧﾝｯｯ
僕等の後ろで、何が割れる音がする
すると、真っ黒だった世界が、ホロホロと崩れ始め、真っ白な世界に戻っていく
キュッと手を少し強く握られた
大丈夫、大丈夫だよ、と云う様に僕も握り返す
すると、僕等の後ろで
「良かったね、リドル」
と、声が聞こえた
振り向くと、幼い先輩が笑顔で此方を見ていた
「今度こそ、その手を離しちゃダメだよ」
リド「…あぁ、もちろんだよ。……ありがとう」
リドル先輩がそう返すと、幼い先輩は嬉しそうに笑う
「さぁ、行って？皆が、待ってる」
幼い先輩がそう云うと、真っ白な世界が光り出した
「
幼い先輩が、そう云った
『勿論！！』
その言葉に、笑顔でそう返すと
光りに包み込まれ、僕は意識を無くした
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夜桜綺羅莉(プロフ) - 十字架さん» ありがとうございます！！こちらこそよろしくお願いします！！ (2020年7月18日 18時) (
レス) id: da3fb1498a (このIDを非表示/違反報告)
十字架(プロフ) - 夜桜綺羅莉さん» 確認出来ました！フォロバしました！よろしくお願いいたします！(*´ω｀*) (2020年7月17日 23時) (レス) id: c966d7697c (このIDを非表示/違反報告)
夜桜綺羅莉(プロフ) - 十字架さん» フォローさせて頂きました！確認の方お願いいたします！ (2020年7月17日 20時) (レス) id: da3fb1498a (このIDを非表示/違反報告)
十字架(プロフ) - 夜桜綺羅莉さん» コメントありがとうございます！ぜひお願いします！(*´ω｀*) (2020年7月16日 1時) (レス) id: c966d7697c (このIDを非表示/違反報告)
夜桜綺羅莉(プロフ) - 今更ながらすみません！Twitterの方でアカウントの方をフォローさせていただいてもよろしいでしょうか？？ (2020年7月16日 0時) (レス) id: da3fb1498a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十字架 | 作成日時：2020年6月6日 13時
