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Aがソファに座り、手を握られたままのネジも促されるように横に腰掛ける。
人混みの中にAが一人でいるのを想像すると心配になる。
変な奴に絡まれる可能性だってある。
A「シカマル君と行くよ、誘ってくれてたし」
ネジ「…また其奴か…図に乗り出したな」
A「え…図に…?」
先日、シカマルの家に行きたいと言い出したAに許可を出したネジ。
シカマルに直接会ったことはなく、偶にAの口から耳にすることがある程度。
Aにとってシカマルは仲の良い男友達なのだろうが、シカマルからしたらAは恋愛対象なのだろうと推測する。
ネジ「…だが、断ったんだろう?もう其奴は祭りに行ってるんじゃないか?」
A「ん〜どうだろう?いつも一緒にいるチョウジ君が用事あるらしくて他に一緒に行く人いないからって言って誘ってくれたんだけど…」
ネジ「…もし其奴に会えなかったら…俺のせいで心苦しいが、今回は行かないでほしい…代わりと言っては何だが、今度ここで屋台ごっこをするのはどうだ?Aの食べたい物や遊びたいことを作る…勿論、簡素で本格的なものは出来ないが…Aが祭りに行きたい目的は屋台なんだろ?」
ネジがそう言うと、Aは目を輝かせて嬉しそうな表情を浮かべた。
A「楽しそう!屋台ごっこ!シカマル君に会えたとしても今度やろう?」
懇願する様に瞳を見つめられる。
Aとの時間を過ごせるという約束なのだから、ネジには断るという選択肢が無い。
ネジ「そうだな」
柔らかく微笑んで返事をすると、Aは更に嬉しくなった様で、パッと腕を広げてはネジの背中に回した。
A「ありがとう!」
ネジは慣れているのかAの行動に驚く素振りはしない。
その代わりに、愛おしげにAを見つめては抱きしめ返す。
ネジ「…その浴衣…やはり似合ってるな」
A「ふふ…私もお気に入りなの」
今年新調したこの浴衣は、ネジと一緒に選んで買ったものである。
A「屋台ごっこの時はネジが浴衣着てね」
ネジ「Aも着るんじゃないのか?」
A「私屋台の人するからさ」
ネジ「…リアルに近づけるならその役がいるのか…」
天然なAと頭の堅いネジが織りなす会話は、意外にも馬が合う様である。
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我愛羅の花嫁 - まだですか!? (2020年7月23日 19時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)
我愛羅の花嫁 - ありがとうございます!歌は木の葉丸ちゃんと皆んなに聞いて欲しいです!注文が多くて一々面倒臭いヤツですみません!!!!!!!! (2020年7月19日 13時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)
我愛羅さん花嫁 - 更新待ってます!!!!!!!!!!!!!! (2020年7月17日 22時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)
我愛羅の花嫁 - シカマル大大大好きなので出して貰えて嬉しいです!第七班との話もよろしくお願いします! (2020年7月7日 23時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)
我愛羅の花嫁 - 続き待ってます! (2020年7月7日 23時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音 | 作成日時:2018年12月30日 7時