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『っ!たんじ…うおわあ!!!』


炭治郎のもとに近づこうとすると、糸で思いっきり上に吊り上げられる。避けられる攻撃ではあったが、時の呼吸で少し試したいことがあり、勢いで当たった。…が痛い!めっちゃ糸食い込んで血でてるんですけど!!


「ああ、姉さんとの対決、お前の方が勝ったのか。じゃあ、そこで大人しくしててよ。あんまり動かない方がいいんじゃない。血がたくさん出て死ぬよ。」


「…っ!A!!」


『義勇!!私はいいからそっちに集中して!』



実験に必要なくらい怪我していることを確認してから薙刀を回し、糸を断ち切る。重力のまま頭から落ちる体をひねり、回転して地面に着地する。なにか、炎のようなものが見えた気がする。
…どうやら義勇の方は鬼の首を切ったようだ。鬼の身体が灰になる。

鬼の身体が炭治郎の前で倒れ、炭治郎は鬼の背中に手を当てる。…炭治郎の下にいる子、誰だ?

完全に鬼の身体が消えると、義勇が鬼の着物の上に足を乗せる。




「…人を喰った鬼に、情けをかけるな。

子供の姿をしていても関係ない。何十年と生きている、醜い化け物だ。」



「殺された人の無念をはらすため…これ以上被害をださないため…もちろん俺は、容赦なく鬼の首に刃をふるいます。」


「だけど、鬼であることに苦しみ、自らの行いを悔いている者を、踏みつけにはしない!」


「鬼は人間だったんだから!俺と同じ…人間だったんだから…。足を、どけてください!!

醜い生き物なんかじゃない。鬼は虚しい生き物だ。悲しい生き物だ。」




優しい子だな.…。鬼殺隊には、家族を鬼に殺された人も多いから、こういう考えの人は少ない。
…炭治郎が少し起き上がったことによって、下にいた子が見える。




あれ、



あの子、





鬼?

決まり事→←姉さん



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設定タグ:鬼滅の刃 , 愛され , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:なる | 作成日時:2019年12月20日 1時

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