【鬼滅の刃】好感度見える体質なんてべつに嬉しくない (ページ12)

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しのぶさんページ12

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「Aさん。」

『あ、しのぶさん！』

「アオイが凄い勢いで部屋から出て行ってましたけど、何かあったんですか？」

そう聞くしのぶさんの頭の上にももちろん好感度の数値が……ん？？なんかチカチカしてね？しのぶさんの。なんか、75と76でチカチカ変わってる。

『ちょっとアオイちゃんのことを褒めてたら照れて出て行っちゃって。』

「ああ、なるほど。それで、今日はなんで怪我したんです？そんなに強い鬼ではなかったはずですが…」

『いやー、実は足滑らして崖から落ちちゃって☆』

「ふふっ、バカなんですか？？」

しのぶさんがそう言うと同時に、部屋の温度が一気に下がった気がした。

『申し訳ございませんでしたしのぶ様。』

「それにしても、崖から落ちて骨折だけで済むとは。血は出ていないのですね。」

『あ、下が雪だったから血は出なかった。出てても呼吸で止めれるし。』

「……それ昔方法聞きましたけど大丈夫なんですか。」

『大丈夫なんだなあ。』

私の時の呼吸は、止血にも優れている。他の呼吸使いにもできるだろ〜！と言われればそうだが、なんか、こう〜、なんかより良いんだよ。まだまだ実験中なの…。だから、任務の際に余裕があるときはわざと怪我していろいろ試すことも少なくない。バレたら怖い人がいるから、バレない程度に、だけど。

「背中以外に怪我は無し…と。薬は飲みましたか？」

『飲んでません、飲みたくないです。薬嫌い』

「早く飲んでください。」

あ、笑顔が怖い。でも可愛い、薬飲も。

『そういえば、しのぶさんってお母さんみたいですよね。なんか、心配してくれるところとか。』

「お母さんって…はぁ…
貴方は病人なんですから、心配するのも当たり前です。……それに、」

「私は貴方のことが好きですから、心配するのは当たり前でしょう？」

『え？』

しのぶさんの好感度が78になる。頭がバカすぎて頭が理解できていない。

「それでは、私は任務なので失礼します。しっかり休んでくださいね。」

そう言ってしのぶさんは出て行ってしまった。

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煉獄さんと、Aさんが一緒に稽古をしているのを見たことがある。煉獄さん、彼の彼女を見る眼差しは、確かに愛情が含まれていた。私のこの負けず嫌いなところは、姉に似たのかしら。取られたくないという、子供のような嫉妬。彼女は受け止めてくれるだろうか。