【鬼滅の刃】好感度見える体質なんてべつに嬉しくない (ページ22)

今日:195 hit、昨日:797 hit、合計:1,781,599 hit

西ページ22

-

『うおお…無理無理無理。蜘蛛多すぎでしょ。』

あの後、結局二手に分かれた方が早いよね～！ってことになり、私は西から探索している。
…にしても、蜘蛛の量がえげつない。
てかここら辺臭くね？？え、めっちゃ臭いじゃん。

『…うわあ……なんじゃこれ。』

トプトプとした音が聞こえたため、頭の上を見てみると、球体がいくつもぶら下がっている。ざっと数えて10個以上。
ええ？？なにこれ、切る？え、切っちゃうよ？？

〝ズシャッ〟

『うぎゃああああ！！血！？血流れてきたんだけど！どおりで臭いわ！！
……これ全部人が溶かされてるってこと？』

つまり、毒のような液体と糸を操る鬼がいるってことか。だからここの山の名前に蜘蛛が入ってるってか？やかましいわ。
すると、前から足音が聞こえる。

『っ！鬼殺隊か！』

「あ？…なんだ人かよ。俺は早くそこそこのちょうどいい鬼殺して帰りてえっつーのに。」

あ゛あ゛ん！？おまっ、私一応上司だぞ！
伊黒さんとかにその態度で話してみろ絶対ネチネチ攻撃くらうからな！？

『…貴方以外の隊士はどうしたの？』

「あ～？ハハっ。俺以外ほぼ全員死んだよ。だから俺はちょうどいい鬼を殺して出世して、もらえる金高くしてほしーの。」

は？？なにこいつめっちゃムカつくんですけど。サイコロステーキにしてやろうかこの野郎。

すると、隊士の背後から白い髪の子供の姿をした鬼が出てくる。

「ねえ、なに、お前ら。」

「おっ。ちょうどいいやついるじゃねえか。こんぐらいのガキだったら俺でも殺せるぜ。よーし、さっさと殺して下山するか…」

鬼の手が隊士に向かって振り下ろされると同時に、糸が高速で隊士に向かう。
…まずい。血鬼術だ。咄嗟に肆ノ型で糸を切り、隊士の前にでる。

「…………守った…？」

『お前もう邪魔なだけだから帰れ！！そんで一生出世すんなばーか！！』

本気で帰ってほしい。いや腰抜けてんのかーい。
守りながらか…しかも鬼2人。

「ねえ、君。鬼になって、僕の家族になってよ。」

『えっ…結婚？ごめん鬼は対象外だわ。』

「…ちがう。姉さんになって。鬼になったら、弟の僕をさっきそこの男を助けたみたいに守ってね。」

……ちょっと何言ってるか分かんない。