ドS上司２【黄】 (ページ6)

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小「え、明日から旅行なんですか？」

「うん、なんか部長と下見するんだって」

洗顔を買った帰り道。

駅とは反対方向なのに送ってくれるって聞かなくて

それに甘えて歩きながら旅行のことを話す。

小「えーいいなあ、」

「温泉好きなの？」

小「…あ、はい、羨ましいなあって」

私も温泉は好きだけど

部長と2人って、大丈夫かな

なんて不安がよぎる。

一応仕事だけど

言ってしまえばただの旅行だもん、

嬉しいけど、やっぱり緊張する

小「え、部屋とかも同じなんですか？」

「あーどうなんだろ、さすがに違うんじゃないかな」

あまり詳細は聞かされてなくて

とりあえず明日朝8時に集合ってことくらいしか知らない。

小「気をつけてくださいね」

「え？」

小「なんかあったら連絡してください」

なんかって何？

なんて思いながらもそれ以上は何も触れず

「…じゃ、ありがとう」

小「いえ」

マンションの前について手を振って別れる。

あー今からまた用意の続きかあ、

めんどくさいなあ

なんて思いながらマンションに入ろうすると

小「…Aさん、」

そう呼ばれて振り返ると

そのまま手を引かれてポスンと小瀧くんの中に収まる。

「え…、ちょ」

小「行かんといてほしい、」

突然のことに驚いて固まる。

「小瀧くん…？」

小「あの、」

そしたらそっと離されて向かい合って

小「この間の理由、話していいですか？」

「理由？」

こっち来て、

と手を引かれてマンションの隣にある公園に入った。

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