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はじめまして。 ページ3

「………。」


突然の転校を言い渡され、戸惑いながらも辿りついたこの学校。

私立夢ノ咲学院。


どうやら私はここに新設されたプロデュース科に所属するらしい。



そして今、その校舎を見て動けないでいます。


海の丘の上にあるとても大きい校舎は、想像よりも大きくまるで城塞かと言うほどだった。


私が前に通っていた学校は規模も小さく、有名でも無いため素朴な感じがした。

しかし、急にこんな学校に通うとなると、スターになった気分になってしまいそう。


「どうしよう…。なんか緊張してきたぁぁ…」


目立つのには慣れていなくて。ここに来る以前に、学院の方から支給された爽やかな青いブレザーを着ているだけでも正直俯いてしまう。



「貴様、何をしている。」

「ひゃいっ!!?」


突然声をかけられて思わず飛びはねた。

声の主は若干不審者を見るような目をしている。



怖いぃぃ…


「……。その制服、今日来ると言っていた転校生か、案内してやろう。職員室に行くんだろう。」


何だかいい人そうだなぁ…。

睨んで来るのは怖いけど、正直案内してくれるのはありがたいし、反抗的な態度を取ったら殺されかねない。



「ありがとうございますっ。ええっと、お名前は……?」


「先に名乗るのが礼儀と言う物じゃないか?」


はっ、や、やってしまった……。

こういう真面目そうな人程怒らせると怖い人だ、慎重に言葉を選ばないと…!私、失礼な人じゃん……!


「枝垂Aです!すみません!失礼でしたね……。」


「いや、いい。俺は蓮見敬人だ。さあ、案内するから着いてこい。」


あれ、蓮見さんって……?

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作者名:なつこ@(21) | 作成日時:2016年10月10日 1時

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