【銀魂】死神遣いの狐殿【沖田総悟】

〜目的の心情〜 ページ8

沖田side









頭の中で、さっきの出来事が回想される。


栗色で長く艶やかな髪。

俺と同じ紅い瞳。

そして、鈴を振るような高く綺麗な声。

あいつは、俺の妹。

姉さんがいなくなって、俺をずっと慕っていた、俺の妹だ。

真選組、一番隊隊長補佐兼一番隊副長、沖田 A。

俺と血の繋がりがある、唯一の人間。

なのに、

なんで、アイツは、俺を殺そうとした？


「……ご……そう……総悟！！！」

沖田「ｯ！！！」

土方「顔色悪いぞ」

沖田「…………今それどころじゃないんでィ」

土方「……………A、多分だが真選組の屯所の前に停められていた車の中で殺された隊員を殺ったのはアイツだ」

は…………？

沖田「証拠は？」

土方「あそこに落ちてた長い髪の毛とAの一致した」

土方さんは少し、暗い顔をしていた。

沖田「アイツが…………Aがそんな殺しをするって思ってるんですかィ！！！？」

ﾊﾞﾝｯと壁を手のひらて叩く。

土方「まだ分からねぇ………」

沖田「土方さんは、今まで何を見たって言うんですかィ…………いつでも強くて、真っ直ぐ見据えて、俺たちの背中を追いかけてきた、アイツを裏切るんですかィ？」

土方「………そういう訳じゃねェ。だが、Aに何かが合ったのは明白だろ」

否定出来ない。

そうだ。

Aがもし変わってなかったら、俺たちのことを襲うか？

俺たちのことを忘れてるか？

………………この2年の間に、何があったんだよ………A…………

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