【銀魂】死神遣いの狐殿【沖田総悟】

〜壊れた日〜 ページ11

沖田side多分ラスト。









二年程の月日が経った頃。

「兄さん！今日、単独任務だから行ってくるね！」

沖田「ああ、さっさと行け、俺ァ寝る」

「冷たいな〜…………多分すぐに終わるから、帰ったらご飯奢ってよ？」

沖田「へーへー」

俺はAの背中を見送りアイマスクを付けて寝た。

今日は非番。

のんびりしてやらァ。

あの言葉が、俺とAの最後の会話となった。









「………ちょ、……隊長！沖田隊長！」

沖田「あ？ザキかよ、うるせェ……………」

外はとうに日が暮れていて、空は藍色に染まっていた。

山崎「Aちゃん、来てませんか？」

沖田「？来てねェが…………どうしたんでィ？」

山崎「ええ！？どうしよう…………連絡も取れないし………」

俺は体を起こす。

沖田「どういうことでィ？」

山崎「Aちゃんが任務で行った場所で大量の血痕と死体。あと………これが…………」

ザキが見せて来たのは、狐のマスコットが付き、血まみれの、Aのスマホ。

沖田「Aは！！？」

山崎「うわわっ！ゆ、行方不明なんです！！」

俺の屯所を飛び出して探しに行った。






それから、一週間、一ヶ月、半年。

長い年月が経っても、Aは見つからなかった。







なのに、




『なんで………私の名前を知ってるの？』




何があったんだよ………………A……

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