7.キラキラした人たち ページ9
しばらく歩いて今は火山の近く。
そろそろ帰らないと行けないが、まだ見ていたい。
そういえば、あの人のアトリエはこの近くだったよね?
「お?Aじゃないか!」
『ヒューゴーさん!』
去年、ファッショナブルイースターというイベントのデザイナーの1人、ヒューゴー・ベルジュールさんだ。
ハロウィンの時、偶然彼らに出会った。
とってもキラキラしていたから、僕は惹かれてしまったよ。
彼らもまた僕の過去を知っている。
H.B「急にどうしたんだ?散歩か?」
『うん。太陽がキラキラしてるし、散歩したいなって』
H.B「だが、お前は吸血鬼じゃなかったか?」
『ヒューゴーさん…この前も言いましたけど、僕は元々はコウモリですってば…』
H.B「ん?コウモリも夜行性じゃないか?」
ヒューゴーさんは天然なのか、バカなのか、心を読む気にもなれない。
でも、彼は嘘はつかない。
『でも、僕はキラキラしたものが好きなので』
「ヒューゴーさん?どうかしましたか?」
ヒューゴーさんのアトリエの扉から赤、青、緑のキラキラした人達が出てきた。
『ヒューゴーさん、知り合い?』
H.B「ああ。こいつらはこの1年、wish?とやらを教えるクリスタルの使者の3人だ」
『クリスタルの使者…道理でキラキラしているわけだ』
「初めまして、私はクリスタル・レッド。こちらはブルーとグリーンです」
『これはご丁寧にありがとうございます。僕はAと言います。以後、お見知りおきを』
そういった後、僕はお辞儀をした。
アルカード様から習った挨拶だ。
K.R「よろしくお願いします」
顔を上げるとグリーンさんと目が合った。
K.G「……(この人、
聞こえてくるのはやはり心の声。
使者でも今は人の身。
無口で真面目な方だが、悪を許したくない。
そんな感じがする。
なら、早く帰ろ。
『じゃあ、ヒューゴーさんまた遊びに来るね!』
H.B「…おう!いつでも来い!(すまねぇな…気を悪くしてしまったな…)」
ヒューゴーさんは悪くないのにな。
『クリスタルの使者の方々もまたどこかでお会いしましょう』
K.R「またどこかで(この人は
レッドさんは半信半疑か。
まぁ、当然だね。
ホテルに向かっている間、あのキラキラした人達が頭から離れなかった。
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はるまき(プロフ) - 続きが気になる... 更新待ってます! (2022年9月29日 0時) (レス) @page25 id: 7c9c8aed08 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - 前作とキャラのギャップに驚いております。環境の変化って凄いですね…続き楽しみにしてます! (2019年2月19日 17時) (レス) id: 377aae7433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒崎真琴 | 作成日時:2019年1月26日 18時