23.僕らは… ページ25
パークが閉園し、あの人間が帰る頃、僕はそいつについて行った。
『そこのお嬢さん？』
「えっ、私、ですか？」
あぁ、嫌だな。
そのハイエナ女よりも、キンキンとした作った声。
『ずっと、僕を見ていましたよね？』
「は、はい……去年からずっと好きでして……」
あからさまに頬を赤く染める。
錯覚に落ちてるのと同じ事、僕がお前を思うわけがないのにね。
『どうでしょう？僕はあなたの望みを叶えますよ？』
「えっ、ほんとですか！？」
『えぇ。あなたの第2の人生を、お約束します』
「貴方と、Aさんと一緒にいたいです！」
『ほう？それは何故？』
「ずっと、好きなんです！あなたの事が」
あぁ、嫌だな。キンキンとした声で僕のことを呼ぶのはよして欲しい。
『いいでしょう。あなたの望み、叶えます』
「やった……！」
『あなたが宝石になれば、望みは叶う。良かったですね、大好きな僕と一緒ですよ？』
「えっ…宝石？……私を騙したの！？」
あぁ、そうやって人間は直ぐに疑う。何も人間のままでとは言ってないのにね。
『でも良いでしょう？あなたの望みは叶うのだから』
「いや…いやよ……！」
『第2の人生、お楽しみ下さいね？』
「いやああああああぁぁ！」
人間はみるみるうちに綺麗な宝石へと変わっていった。
何も話せず、聞くことも出来ないただ、輝き続ける綺麗なピンクの宝石となった。
『僕のような奴に想いを寄せたのが運の尽きだね』
僕は宝石を拾い上げ、ホテルへと帰っていった。
拾い上げた宝石は月光りに照らされ、キラキラと輝いていた。
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はるまき(プロフ) - 続きが気になる... 更新待ってます！ (2022年9月29日 0時) (
レス) @page25 id: 7c9c8aed08 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - 前作とキャラのギャップに驚いております。環境の変化って凄いですね…続き楽しみにしてます！ (2019年2月19日 17時) (レス) id: 377aae7433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒崎真琴 | 作成日時：2019年1月26日 18時
