22.視線 ページ24
講座が終わって、一人の人間が僕のことを見ていた。
あの時の選ばれた人間だ。
視線が痛くて仕事にならない。
『どうしたものか……』
M.F「なんだい？お困りかい？」
今日、非番のマルフィが僕に声をかけてきた。
『ある人間に目をつけられててね…虫唾が走るんだよ…』
M.F「それは災難だね…」
E.J「あいつ、ずっとお前の事見てたもんなー」
『痛すぎて仕事にならない……』
M.F「なら、その望みを叶えたらどうだい？」
『どういう事？』
E.J「悪いが、俺はゴメンだぞ」
『何も君に頼もうなんて言ってないよ』
E.J「あそうですかー」
このタコ、干物にしたいな。
E.J「お前今、恐ろしいこと考えてねぇよな？」
『無いよ？』
E.J「その笑顔が怖ぇな……」
『んで？マルフィ、望みを叶えるってどういう事？』
M.F「つまり、その人は君と居たいことを望んでいる。それを叶えるだけだ」
『それってさ、ずっと嫌いな人間と一緒にいろと？』
M.F「何もそのままとは…言ってないよ？」
鏡で少し隠れているマルフィの顔は美しく、綺麗で、尚且つ、恐ろしい笑顔をしていた。
そして、僕はその顔の意味を理解した。
『なんだぁ、そういう事か……』
僕は明日、人間の望みを叶えに行くことにした。
僕らしい、僕ららしいやり方で。
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はるまき(プロフ) - 続きが気になる... 更新待ってます！ (2022年9月29日 0時) (
レス) @page25 id: 7c9c8aed08 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - 前作とキャラのギャップに驚いております。環境の変化って凄いですね…続き楽しみにしてます！ (2019年2月19日 17時) (レス) id: 377aae7433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒崎真琴 | 作成日時：2019年1月26日 18時
