21.人間嫌い ページ23
M.V「Aちゃ〜ん、向かい合ってない時無愛想だったわよ？」
M.P「ミス・ヴィーラ…無愛想というより、怯えていたのでは？現にあそこで蹲ってますし……」
外から帰ってきた後、僕は一人掛けのソファに蹲った。
しかも、魔法で日差しが入らないようにしている。
E.J「今日は日差しが強かったからな……俺も干からびるところだったぜ……」
M.V「エイトフットのジョーはともかくとして、あの子は人間嫌いで夜行性だものね……悪いことしちゃったかしら？」
ヴィーラは悪くない。
僕はこんななのがいけないんだ。
太陽に慣れないとな………
と言っても、僕に出来るのかな……
僕は大の人間嫌いだ。
自分勝手で、自分の欲望のままに動く。
そりゃあ、中には優しい人間もいるだろうがそれでも嫌いだ。
スキャターがまだ許せる範囲。
だけど、この2人は信用ならない。
まぁ、僕達ヴィランズも欲望のままに動いてるけど邪魔してないし……
『図書室に行こ…』
僕は椅子から立ち上がり、このホテルにある図書室に向かった。
本は好きだ。
色んな世界があって、見入ってしまう。
嫌なことを忘れられる。
それに、城と同じ静かな場所だ。
静かな方が落ち着く、大勢は苦手だ。
E.J「やっぱここか…」
エイトフットが入ってきた。
もうそろそろ時間なのだろうな、諦めて行くしかないか。
E.J「お前の気持ちはよく分かる。俺ら人魚だって同じことを思ってる」
エイトフットが僕の頭を撫でた。
その手はすごく冷たい、けど、なんだか温かい。
『エイトフット……』
E.J「ジョーでいい。言いにくいだろ？」
『……ありがとう、ジョー…！』
E.J「ほら、さっさと行くぞ。行かねぇとアースラ様に怒られるからな…」
『ジョーのマスターは仕事熱心だからね〜』
E.J「それを俺にまで塗り込んで欲しくねぇよ…」
僕は人間が嫌いだ。
けど、構わないさ。
だって、それよりも大好きな仲間がいるんだからね。
E.J「あとよ、ヴィーラとポライトがお前を心配してたぞ。後で謝っとけ」
『はーい』
あの二人に慣れるのも、そう遅くはないと僕は思った。
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はるまき(プロフ) - 続きが気になる... 更新待ってます！ (2022年9月29日 0時) (
レス) @page25 id: 7c9c8aed08 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - 前作とキャラのギャップに驚いております。環境の変化って凄いですね…続き楽しみにしてます！ (2019年2月19日 17時) (レス) id: 377aae7433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒崎真琴 | 作成日時：2019年1月26日 18時
