15.知った温もり ページ17
最初は、冷たかった。
暗くて、何も見えなくて、とても寒くて、冷たかった。
凍りつきそうなくらい、冷たい場所に僕は居た。
寒い、冷たい、足が凍りそうだ。
こんな事なら、やっぱりシねば良かったんだ…
僕はやっぱり出来損ないの吸血鬼だ。
ごめんなさい、ヴラド様…
「A」
誰かが、呼んでる?
この声、聞いた事ある。
僕が大好きな人の声だ。
この人達に会ったから僕は温もりを知ったんだ。
とても温かい、「友情」という温もり。
「もう大丈夫だよ」
優しい声が聞こえた。
暗かったものは全て無くなっていた。
何だか、さっきまで重かった体が一気に軽くなった気分だった。
僕はそのままその温もりに浸るかのように意識を手放していった。
暫く、この温もりの中に居たいと思ってしました。
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はるまき(プロフ) - 続きが気になる... 更新待ってます! (2022年9月29日 0時) (レス) @page25 id: 7c9c8aed08 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - 前作とキャラのギャップに驚いております。環境の変化って凄いですね…続き楽しみにしてます! (2019年2月19日 17時) (レス) id: 377aae7433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒崎真琴 | 作成日時:2019年1月26日 18時