ヤンデレホストと愛され黒服ちゃん【実況者】 (ページ1)

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闇に浮くホストクラブページ1

インカムが忙しなく指示を伝える

無理もない、今は太客が来ているのだから

…いきなりこんな姿をお見せして申し訳ないが今晩は許してほしい

来店頻度は高くないが7桁ほど毎回落としてくれる彼女は、ここで大切にされている

お名前は確か…佐渡林檎様

毎回指名をもらっているゾムさんは、彼女のお陰か入って間もないのにNo.1を争えるホストになっている

sho「ゾム、ええ客捕まえたなあ」

横で怨めしそうに呟いているのはふにんき…ｴﾌﾝｴﾌﾝ
シャオロンさんだ

『シャオロンさん接客は』

sho「今帰ったけど…もう閉店間近やし、新しい姫も来ーへんやろ」

腕時計を見れば、０時に近づいている、シンデレラの魔法も溶ける時間、そろそろ林檎様にもお帰りいただかなければ

『そろそろラストオーダーにしないと、時間ヤバいんじゃ…』

sho「まあ、グルッペンが止めへんなら大丈夫ってことじゃね？」

暫く彼と話し込んでいると、後ろからものすごい威圧感に襲われた

gr「姫は、まだお帰りにならないのか」

バリトンボイスでこちらに問いかける彼はここのオーナーのグルッペンさんだ

『はい、まだラストオーダーも取れてなくて…お帰りを渋っているようです』

オーナーの見定めるような緋い目がギラ、と光った

gr「剥がしに行くゾ」

『…はい』

固定でもある七番テーブルへ向かうと、猫撫で声で帰りたくないと訴える林檎様がいた

zm「あ、Aさん…すんません」

申し訳なさそうに少し距離をとるゾムさん
嫌だが、これも一応、従業員の仕事だ

『姫様、もうお帰りの時間のようですが』