１６ ページ17
今日も一日が始まった。
いつものように完全食を飲み、書類に手を掛けようとしたそのとき。
『…ｯお、わっ』
ふらっと立ち眩みを起こし、目の前が暗くなると同時にしゃがみ込む。
最近吐血が増えてきているの意で貧血を起こしたのだろう。
しゃがんだまま立てず、一歩も動けない。
これは、流石にまずい。
耳に手を当て、インカムのスイッチを入れる。
『しんぺい、』
「[わ！！！え、A？急にどうしたの？？]」
『貧血で動けなくなったので助けてほしい、』
「[わかった、今行く。]」
『ありがとう。』
そして数分後、ガチャッと音がして、後ろから誰かが部屋に入ってくる気配を感じた。
「A？しんぺい神だよ、声聞こえる？」
『聞こえる、』
「これ飲んで。とりあえず造血剤。」
『ありがとう。…』
しんぺいから受け取った赤い錠剤を水で流し込む。
しかしすぐ治るわけではないのでまだ動けないままだ。
「ベッドに運ぶよ。」
『ぁ…』
「病の進行で体内で生産される血液量が減ったのかな。何か変わったこととかあった？？」
『いや、特に何もない。』
「じゃあなんだろ…まあ今日のところはゆっくり休んでて。
書類は俺がトントンのところに届けておくからね！ゆっくり、休んで！！」
そう言うとしんぺいは机の上にあった書類の束を回収し、俺が制止する前に出て行った。
これじゃあ何もすることがないじゃないか。
仕方がないので寝ることにしよう。
明日は、大丈夫だろうか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 471人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「d!」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朱雀(プロフ) - 蝸牛さん» 更新遅くて申し訳ないです、待っていてくださりありがとうございます。とても嬉しいです！出来るだけ間を開けずに書けるよう頑張ります。これからも宜しくお願い致します！ (2021年4月10日 23時) (
レス) id: 033e226d0d (このIDを非表示/違反報告)
蝸牛 - 更新 ありがとう 待ってた 面白い 頑張って 応援してる (2021年4月10日 14時) (レス) id: 0f44ee236c (このIDを非表示/違反報告)
朱雀(プロフ) - 椿さん» 報告有難うございます。ミスで１５話が投稿されていませんでした。教えて下さりありがとうございます！ (2021年3月15日 21時) (レス) id: 033e226d0d (このIDを非表示/違反報告)
椿 - あれ、15話が16話になってる…？ (2021年3月15日 18時) (レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
朱雀(プロフ) - 雛菊さん» 報告有難うございます。ミスで話が飛んでいました。本当にありがとうございます！これからも更新頑張っていきますので最後まで応援して下さると幸いです！ (2021年3月11日 19時) (レス) id: 033e226d0d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朱雀 | 作成日時：2020年9月13日 20時
