君にLOL! (ページ22)

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、

あっという間に昼休み。
今日も屋上へ向かう。

この時間がほんとに好きだ。

暖かい気温と涼しい風。
目の前いっぱいに広がる青い空。
静かな空間。

いつものようにここで買ってきた昼飯を食って
その後はギリギリまでここで寝転んで過ごす。

そしてAちゃんの声を思い出した。

あの日屋上に自分以外の気配がして
俺のリラックスタイムを邪魔すんな、って
思ったけど死角からそいつを確認すると
前から少し気になっていた□□さんで。

彼女はここで弁当を食った後段のところに登って
何やら遊びはじめた。
あんなとこいたら向かいの校舎から
風が吹いたときスカートの中丸見えだろ。

…俺にもか。そうは思ったけど
楽しそうな姿を見て声を掛けることはできず
□□さんの綺麗な歌声を聞いて心地よくって
目を閉じた。

でも声はだんだん近付いてきて。

別にそのままでも良かったんだけど
俺は声を掛けてしまった。

するとまじでびっくりしている様子で
振り返ったときに
フェンスで手を打っていた。
うわ、痛そう。ごめん。

普段俺から女の子に声掛けるなんてこと
絶対ないけど、□□さんの反応がおもしろくて
どんどん近寄り、その手に触れる。

ちっさ。この子のこと、もっと知りたい。
そう思った。けど昼休みは永遠に続くわけじゃない

チャイムが鳴り離れる時に名前を呼ぶと
期待通りの反応で久しぶりにドキドキしたんだ。

そんなことを思い返してると今日も
昼休みが終わる予鈴に邪魔をされ教室に戻る