君にLOL! (ページ21)

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、

匠海side.

Aちゃんとの屋上での
出来事から数日が経った。

あれから目が合ったりはするけど、
いや、合うように俺が見るようになった。

って言ってもそんなにガッツリ
見てるわけじゃないけど。

喋ったり、また屋上で会ったりすることはない。

目が合うと顔を真っ赤にするのがかわいくて
つい笑ってしまうと更に恥ずかしそうにするから

やば、俺この子にまーまーハマってるかもなんて
思いながらそろそろなんか
仕掛けていかねーと、って考えてると
また大智がAちゃんに教科書を借りに来た。

ドアの入口のとこでやりとりをしている
二人を見てあ、チャンスだって思い
俺は机の中から教科書を出してドアの方へ向かう

そんでAちゃんを後ろから包み込むような形で
教科書を渡すと大智は一瞬
まじでびっくりした顔をした。
だけど俺の意見に納得した様子で教科書を
受け取ると自分の教室に帰ってった。

振り返ったAちゃんを見ると
案の定顔真っ赤であーかわい。って。

クラスメイトが俺らを見てザワザワするのを感じる

自分のことで騒がれんのはめんどくさいけど
Aちゃんと話せるなら悪くないかも、なんて
思ってる俺はまあまあ異常なのかも。

俺も自分の席に戻ってもう一度まだ
放心状態のAちゃんを見る。

あんな態度とられたら
俺普通に期待するんだけど？