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隣でふにゃふにゃ笑う小林龍二を横目に
机の中から教科書を出して授業の準備をする

そしたら先生が入ってきて
間に合った、…そう思いながら教室を見渡すと
北村くんがこっちを見ていて目が合う。
そしたら彼は
誰にも気付かれないくらいに小さく笑った

それがすごく恥ずかしくって
勢いよく下を向く

さっきの、やっぱり夢じゃなかった…?
だめ、どうしよ。

北村くん、想像してた人と
全然、違ってた…

女の子と話さない人だって思ってたし、
慣れたように女の子に触れ
名前を呼ぶような人だなんて思ってなかった

思い出して顔が真っ赤になる

龍「Aちゃんほんとどしたの?
熱でもあんじゃね?」

小林龍二の手が伸びてきておでこに触れる

『わっ、ちょっ…』

龍「んは、ピュアだね〜
大丈夫、熱ないわ!」

この前は 小林龍二とのやり取りのあと
北村くんもこっちを見てるんじゃないかって
少し期待して彼を見たけど

今は、ほんとうに見られている気がして
彼の方を見ることができなかった

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作者名:なっぴぃ | 作成日時:2018年3月8日 21時

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