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柊生side.

あいつと匠海の関係を勝手に勘ぐって
自己嫌悪に陥り中間テストもあったから
しばらく3組に遊びに行くことも減っていた。

このままじゃダメだろ、っておもってた矢先の
球技大会。

開会式では俺は体育委員でクラスの先頭に立って
龍二と話しながら無意識に□□の姿を探していた。

チビのくせに後ろの方にいたあいつは
いつも下ろしてる髪をポニーテールにしていて
…うん、かわいい。

そう思って見ているとパッと顔を上げたあいつと
目が合ったような気がしたけど見ていたことが
バレんのが恥ずくてすぐに逸らしてしまった。
こーいうとこだよな。龍二とかならきっと
微笑みかけたり手振ったりできんだろーけど…

だけどチャンスは意外と近くにあった

1種目目が終わって次は俺も出るバスケ。
体育館であるから昌暉と向かってるとき
あいつを見つけて今しかないって
昌暉に先に言ってもらうよう声を掛け
あいつに話しかけた。

久しぶりに話すから緊張しちゃって
咄嗟に出た言葉が

総合優勝させるから俺とデートしろ

って。普通シュート決めるからデートしろとか
勝つからデートしろとかだろ!
クラスの奴らに委ねてどーすんだよ!って
自分の中でツッコミを入れつつ

まあ俺バスケもサッカーもドッチボールも出るし
そーいう意味だって焦ってる素振りは見せず
言うだけ言って逃げてきた

体育館に着くと バスケに出る2年の男子は
既に招集されていて 俺も向かうと何やら
体育館はザワザワしていた

「しゃっ!俺らモテてやんぞ〜」とか言いながら
クラスのヤツらに声を掛けながら
他のクラスの奴らを見ると 匠海がいた。

…あいつこういうの出るんだ。

まあ、ぶっ潰してやるしなんて余裕ぶっこいてた。

そしたら珍しく匠海の方から俺んとこに来て

「決勝で戦おうね」なんて言ってきやがった。
余裕じゃん。

「当たり前だろーが」って言い返して
一戦目、二戦目と勝ち進んだ。

そして決勝。まじで対戦相手は3組で。

次のサッカーとかドッチのことなんか考えず
ここで体力全部使ってやるぐらいの気持ちで
バンバン動いてシュートもめっちゃ決めた。
けどそれは相手のチームも同じで、なのに
匠海はボール回すだけでシュート決めたりしないし
さっきの宣戦布告はなんだったんだよって
腹立ってるところのスリーポイント。

そんで、負けた。

まじでめちゃくちゃ悔しくて。

総合優勝させるとかでっかい口叩いて
匠海に負けるってダサすぎじゃん。

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作者名:なっぴぃ | 作成日時:2018年3月8日 21時

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