検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:4,934 hit

その8っ! ページ9

シャンデリアの照らす美しいダンスホール。

そこに、彼は居た。

「フーゴ!ここも時期に火が回りますわ!すぐに…!?」
フーゴの手には拳銃。

「フーゴ何を…」

「…ノエルそこの窓から飛んで。できるわね?」

「どうして、二人を置いてなんて、しかも今、貴女は殺されかけてるのに!」

「カロン!落とすわよ!」

窓から突き落とす。

カロンがノエルをキャッチした音が響いた。

「さて…」


チャキ,カチャ


お互いの眉間にはお互いの向けた銃口。

「…俺なりに考えた。これは、復讐じゃない。俺なりの、これまでのお前への憎しみのケジメだ。」

「…そう。じゃあ私もケジメってことにするわ。それが、一番良い。」

「…あぁ、そうだな。」

お互い、安全装置をはずした。

「もし生まれ変われるなら、その時は二人でバロウズをぶん殴ろうぜ。濁った目以外…好きだった、ヒトハ。お前が、誰よりも。」

「そうね。ぶん殴ろう…。私もね、好きだった。フーゴが。」

二人ともお互いに微笑すると

  引き金を引いた。

  パンッ…

「…え………」
  ・・・・・・・・
フーゴの拳銃から弾丸が出なかった。

硬直するヒトハは痛くも痒くもなく無傷、
フーゴの体が仰向けに倒れた。

「フーゴッ!!!!」

「ゲホッ,ゴホッ…」

エメラルド色の瞳は虚ろ。出血多量。

彼がもう助からないことを意味していた。

「嫌だ、どうして、貴方の居ない世界で生きていかなくちゃいけないの、どうして、弾丸が出なかったの。」

フーゴの拳銃を空けると、弾丸は一発も入っていなかった。

「な…あの、男…!」

バロウズは、これを見透かしていた。

「フーゴ、フーゴ…」

ぐったりとした体にはもう力は入らない。

エメラルド色の瞳に何かを写すこともない。

瞳は閉じられ、呼吸は闇に沈んでいった。

「嫌だァァァァッ!」

その9っ!→←その7っ!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.6/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:被虐のノエル , 文スト , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

無気力ロミオ(プロフ) - そうですか!?俺も頑張ります! (2018年10月20日 14時) (レス) id: 4caf761e15 (このIDを非表示/違反報告)
ワンダーランド(プロフ) - 無気力ロミオさん!そちらの文豪事変も楽しみにしてます! (2018年10月20日 14時) (レス) id: b6d74b811e (このIDを非表示/違反報告)
無気力ロミオ(プロフ) - とても面白い作品ですね!これからも応援してます (2018年10月20日 14時) (レス) id: 4caf761e15 (このIDを非表示/違反報告)
ワンダーランド(プロフ) - はずしました〜すいません! (2018年10月20日 14時) (レス) id: b6d74b811e (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月20日 14時) (レス) id: 0ac3be1acc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ワンダーランド | 作成日時:2018年10月20日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。