アピールタイム ページ14
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高校を卒業してから制服じゃなくていわゆる私服で仕事へ行くようになった。どうも私は可愛い感じの服ではなくて、ラフな感じの服が好きらしい。
『おはようございます〜』
「Aちゃんおはよう〜!」
『あ、宏太朗さん』
事務所に台本を取りに行ったら宏太朗さんがいた。もう帰ろうとしてたみたい。
「Aちゃん卒業してから雰囲気変わったね〜なんか大人っぽくなった」
『ほんとですか?よっちゃんにはまだまだ子どもって言われるんですけどね』
「ヨシキも似たようなもんじゃん!」
『うーん、そうかも?もう帰るんですか?』
「うん、帰るとこ!」
『そっか、お疲れ様です』
私も台本を取りに行こうとしたら止められた。
『え』
「Aちゃん、春が来たの意味、分かった?」
『春…ああ!えぇ…まあなんとなくです』
「良かった〜!」
『逆に分かりすぎて困ってるレベルっていうか』
「え?どういうこと?ちょっと話そう?」
フリースペースにある椅子に座って、薄々自分でも気付き始めた梅くんに対しての恋心みたいなものについて相談した。
『その、お水をくれて…それからずっと…』
「なにそれ…まって…キュンキュンする」
『ですよね…はぁ…』
「Aちゃん自信持っていこう。もう高校生じゃないんだから何しても許されるんだよ年齢的に」
『何するつもりなんですか』
「攻めてみたいな、ちょっと」
『せ、攻める?』
宏太朗さんの言うことはよく分からないけど、要はもう少しアピールしてもいいんじゃない?ってことらしい。
『なるほど?』
「ずっと疑問形じゃん。大丈夫、Aちゃん僕を信じて」
『いや怖いんですけど』
「とかいいつつ行動するのはAちゃんだから!」
『結局私じゃん!なにそれ!』
最終的にどうしたらいいかは分からなかった。
だけど宏太朗さん的には腑に落ちたらしいし、私もちょっとだけ頑張って見ようかなと思った。
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p@n@(プロフ) - サチさん» コメントありがとうございます!続きはしっかりハピエン(?)にするつもりではいるので泣かないでください……!こらからもよろしくお願い致します! (2021年3月17日 23時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 初コメ失礼します。ずっと読ませて頂きました。とても楽しい作品でしたが、最後でビックリしてしまいました(泣)どうか無事で…と願うばかりです。続きも頑張って下さい! (2021年3月17日 23時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - くるみさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです…ペースが早くて大丈夫かなと不安だったので安心しました…!これからも楽しんで頂けるように頑張りますのでよろしくお願い致します! (2021年3月13日 22時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 初コメント失礼します!いつもお話が進んでいく度に楽しみになっていって、、、こんなに面白いお話作ってくれてありがとうございます!続き楽しみにしております! (2021年3月13日 20時) (レス) id: 449ab25172 (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - みやさん» コメントありがとうございます!お返事遅くなり申し訳ありません。楽しんで頂けて嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2021年2月27日 8時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:p@n@ | 作成日時:2021年2月23日 10時